2022年12月19日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、インド映画『RRR』を絶賛していた。
伊集院光:『RRR』がすげぇ面白くて。「インド映画って言ったら、大勢出てきて。なんか急にストーリーの途中で歌いだしたり、めちゃめちゃ踊ったりとか、そんな感じじゃないの?」って思うでしょ?
そんな感じなのに面白いの。そういうインド映画のもう完全なお約束は入ってるし、もう痛快。次から次へと、これでもかっていうような、ベタっていうか。もうベタ中のベタとか。「待ってました」みたいなことがいっぱい起こるのね。
なんか自分が見てて感じちゃったのは、何個かあんだけど。1つはこれをインドで見てみたい。インドってああいう映画を途中でみんなで踊るのとかOKだったり、歓声上げたりするのはOKって言うから。これをインドで見てみたいっていうのが、1つ。
それともう一個は、なんか全然世界中でヒットしてるんだけど、ハリウッドとかに…アメリカじゃ絶対ウケないからって、やらないジャンルってあるじゃん。でも、黒沢映画って時代劇アメリカで評価されてんのと一緒で、インド映画の凄い面白いやつ作ったら ちゃんと世界でヒットすんだっていうのと。
あとは、最後はなんかちょっと水を差すような話なんだけど、元々イギリスが支配してて、とても差別的にインドの人たちを扱っていた頃の話で。そこから、インドの中のその主人公が立ち上がって、もう嫌な意地悪な徹底的に憎むべきイギリス人と戦うって大まかなストーリーなんですよ。
正直、その両国とも関係ないとか。関係のない日本人の僕が映画のあまりの面白さに、「イギリス人殺せ」と思っちゃうんだよね。「イギリス人をやっつけろ」って思っちゃうんだよね。「インド万歳」と思っちゃうんだよね。
その国威発揚ぶりみたいのが、ちょっと途中であまりにこっちのテンションが上がっちゃうことが、僕自体は怖くなってきて。なんかとにかく面白すぎる。で、興奮しすぎるっていうのが。