伊集院光、師匠・三遊亭円楽の訃報で二人会のために稽古していた『芝浜』を「ああ、そうか、やんなくていいんだ…」と思ったと告白

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2022年10月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、師匠・三遊亭円楽の訃報で二人会のために稽古していた『芝浜』を「ああ、そうか、やんなくていいんだ…」と思ったと告白していた。

伊集院光:師匠と落語会の約束をしていて。二人会を勢いでやった時に、一回、俺は二人会やって、「師匠の前で落語をやりたい」って意識は実はあったから。

きっかけは竹内香苗アナウンサーが師匠に、「伊集院さんって、落語をもうやっちゃダメなんですか?」って、ラジオのゲストに来たウチの師匠に言って。で、師匠が「別にいいよ、やろうぜ」ってなって、勢いに巻き込まれたようだったけども。

一回は師匠の前で落語、自分が落語をどれぐらい理解して、どれぐらいできるのかは見せたかったから。二人会をやれたのは、とても今考えれば幸せなことだし、楽しかったんだけど。

その時に師匠が「次、いつやる?」みたいな話を言い出して。で、トントン拍子で…本当は何月の予定だっけかな。多分、師匠が順調に快復していれば夏前ぐらいに博多でやって、で、あと東京でやって、それからもう一回、札幌でやるっていう予定があったのが、師匠がもう一回、脳梗塞になっちゃったりとかしてて、のびのびになってたんだけど。

まぁ、それでも12月には札幌でできるかな、とか。福岡でまた、師匠にプロデュースしているお祭りとは別だけど、落語会できるかな、みたいな話をしてて。「だったらやりたい噺があるんですけど」って。

『芝浜』って噺がやりたくて。で、師匠に「芝浜って噺を、自分はこういうふうにしたいんです」って。働き者だった、天秤棒を担いで魚を売りに来る魚屋さんが、すげぇ働き者で目利きの人だったんだけど。突然働くのイヤになっちゃって、ずっと働かなかった。

で、ある日突然、やっぱ働こうかなってなる、みたいな。そこから始まる噺なんだけど。俺は、なんである日突然やめちゃうのかも分からないし、なんで今日に限って「やっぱ明日行こうかな」って言い出すのか分からなかったんだけど。

朝のラジオを、最終的には自分から降板してやめようって思ったことや、色んな人に「朝ラジオ聞いてたのに」って言われるたびに、なんかやりたいなって思う日がなくはない、みたいな。

そういうところを合わせていくと、なんか自分なりの『芝浜』の厚みが出るような気がするんですけど、みたいな話を療養に入る前の師匠にして。「たとえばこんなんどうでしょう」って。

そしたら、師匠が「俺は実はこういうふうに変えてるんだよ」とか。「最終的にこうオチを変えてこうしてんだ」って話を交換していく内に、師匠に「ただ、お前が二人会でやった『死神』もそうだけど、いっぱい入れ込み過ぎて、説明過多になっちゃうのはあんま良いことじゃないから、次のステップは、それを抜くこと」みたいな話をされて。

この抜くのが大変で、実は九州の旅行でバイク乗っている間も、全然師匠健康だと思ってるよ。俺、落語会やると思ってるからね。で、そこでずっとバイク乗りながら、マイクで録音しながら『芝浜』をずっとやってて。

900km走ってる内の300kmはずっと『芝浜』を録ってて。で、「やんなくていいんだ…」っていう。この感じはね、なんとも言えないね。やんなくていいっていう。「ああ、そうか…やんなくていいんだ」って思ったね。

せっかく作ったのにってほどは完成してないし。苦しい、大変だし、とか。元々は重荷の話だしとか含めて、「そうか…やんなくていいのか」みたいなことは思ったかな。

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