2022年3月7日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、お笑い芸人・カンニング竹山が、『今君電話』で学んだ悩んでる人の相談に乗る上でまずかけるべき一言について語っていた。
赤江珠緒:『今君電話』、拝見しましたよ。
カンニング竹山:あ、見た?
赤江珠緒:いいわ。
カンニング竹山:よかったでしょ、あれ。
赤江珠緒:うん。じっくり聞くっていうのは。
カンニング竹山:はい。
赤江珠緒:で、私がもしここで聞いてたら、どうしてるだろうって思うことと、ことごとく違う感じで竹山さんが聞いてたから。
カンニング竹山:ああ。
赤江珠緒:「ああ、さすが」って思って。
カンニング竹山:勉強させてもらってましたからね。
赤江珠緒:つい言っちゃいそうと思って。
カンニング竹山:もっともっとね、話、皆さん話深いんですよ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:オンエアでは、時間の都合でああいうふうになって。
赤江珠緒:一般の方がね、フラッと電話してきて、とにかく話したいことがあるって言ってね。
カンニング竹山:そう。いっぱい色んなね、深い話を聞きましたから。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:「あ、人間って、生きてるって色々あるな、喜びも悲しみも」っていう。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:人たちでしたね、みんな。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:みんなそれ、特別な人じゃなくても、誰しもそうだけどね。
赤江珠緒:ねぇ。聞くということが本当ね、できてるようでできてないんだなって思いましたよ、自分でも。
カンニング竹山:うん。
赤江珠緒:お友達と集まった時とかも、誰かが面白い話をしたら、「あ、じゃあなんか私も出さなきゃ」みたいな気持ちになって。
カンニング竹山:そう、そう。
赤江珠緒:何かしらないかって思って、ゴソゴソしちゃうんですけど。
カンニング竹山:うん、分かる。
赤江珠緒:「それ別に言わなくていいよな」ってことを言っちゃったりとかね。
カンニング竹山:『今君電話』を始めて1年ぐらいになりますけど、俺なりに色々考えるわけですよ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:そうすると、これ難しいのは、人間って生きてる限り、自己主張をしなさいって言われて、自分の意見をちゃんと言いなさい、みたいな。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:アメリカではそうしなきゃ通じないとかさ。
赤江珠緒:たしかに。
カンニング竹山:今の子供たちへの教育でも、自己主張をもっとする。自分のことを言いなさい、と。
赤江珠緒:自分の考えをちゃんと表現しなさい、と。
カンニング竹山:そう。それは正しいと思う。でも、ああやって人と電話で話して、話したい人が俺に話してるのに、それを遮ったり、「それはこうだよ」とかっていう、僕の考えを言うでしょ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:それは僕に話したい人は不必要なんだよね。
赤江珠緒:そうですね。
カンニング竹山:相談っていうことで言うと、「教えをください」「答えをください」っていう振りだけど、実は本当に悩んでる人っていうのは、そうじゃなくて今の自分の身に降り掛かったことを、全部一回吐き出したい。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:それだけでも、意外とスッとするじゃない。
赤江珠緒:うん、そっか。そこでなんか返してあげないと、とか。付け足してあげなきゃみたいな気持ちになるのは、余分なんですね。
カンニング竹山:本当はそれ優しさだけど、優しさも交えていいアドバイスないかなってこっちも思ってるんだけど。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:人に話を聞いてもらいたい、トラブルを聞いてもらいたい人にとって、こっちの意見を言っちゃうと、グッチャグチャになっちゃうんだよね。
赤江珠緒:たしかになぁ。
カンニング竹山:だから話って脱線するじゃん。テレビ番組で評論家同士が討論して、結局喧嘩して終わるじゃん。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)
カンニング竹山:朝まで喧嘩して終わってるじゃん。
赤江珠緒:たしかに(笑)
カンニング竹山:もう20年以上。
赤江珠緒:本当そうですね(笑)
カンニング竹山:だからそういうことなんだよ、きっと。一旦、話を全部聞く。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:聞いて、そこからどうするかなんだけど、悩んでる人に「話してごらん、全部」って。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:誰でもいいからね、人に全部話すと、楽になるのよ。
赤江珠緒:うん。
カンニング竹山:人って不思議なもので。それだけでちょっと変わるんだよね。まずそこからだっていうのは、あの番組では学びましたけどね。