2022年2月6日放送のニッポン放送系のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(毎週月-金 11:30-13:00)にて、放送作家・タレントの高田文夫が、作家・西村賢太の死を悼んで西村のエピソードを語っていた。
高田文夫:(西村)賢太死んじゃったよ、お前。
磯山さやか:ああ、そうなんですよ。
高田文夫:ウチとしてはね、笑ってあげるのが一番なんだけどさ。
磯山さやか:はい。
高田文夫:西村賢太君がね…僕とも本当に仲良くしてもらったからね。
磯山さやか:そうですね。
高田文夫:いやぁ、だからあの人、文学的な芥川賞をとって。
磯山さやか:はい。
高田文夫:その時、俺と色々飲んだりなんかしてさ。「果たして、石原慎太郎さんは僕のことをどう思ってるんだろうか」って。
磯山さやか:うん。
高田文夫:向こうは本当におぼっちゃんじゃない。石原家はさ。
磯山さやか:そうですね。
高田文夫:それで、芥川賞だろ。こっちはもう逆だからね。貧乏こじらせてんだから(笑)
磯山さやか:調べれば調べるほどそうですね。
高田文夫:中学卒業してから、ずっと肉体労働だから。
磯山さやか:うん、そうですね。
高田文夫:貧困だけだからね。
磯山さやか:うん。
高田文夫:その間、唯一の友達が俺のラジオだけなんだから。
磯山さやか:ああ。
高田文夫:たけしさんのオールナイトニッポンをずーっと聞いて。
磯山さやか:うん。
高田文夫:で、それからビバリーかと思うだろ、普通、マニアは。
磯山さやか:はい。
高田文夫:違うんだよ。その間、『高田文夫のラジオでいこう』ってあったんだよ、夕方で2年間。それをアイツ、全部聞いてて、グッズを全部持ってるんだよ。
磯山さやか:え?!
高田文夫:『ラジオでいこう』グッズまで持ってんだよ、アイツ。
磯山さやか:凄いですね。
高田文夫:この世で一番好きなのは、俺らしいんだよ。要するに、藤澤清造って没後に入門してるからね。
磯山さやか:はい。
高田文夫:亡くなっちゃってる先生を尊敬してるんだけど。
磯山さやか:はい。
高田文夫:その人のお墓を立てたい、全集を作りたいっていうんで、働いてたの。
磯山さやか:うん。
高田文夫:で、色々頑張ったんだけど。
磯山さやか:はい。
高田文夫:生きてる人っていうのは、俺しかいないんだよ。
磯山さやか:うん。
高田文夫:で、アイツは全然友達いないから。家族も何もいないだろ。
磯山さやか:そうか…
高田文夫:天涯孤独だから。まぁ、しょうがないんだよ。で、玉袋と仲良いんだよ。
磯山さやか:ふふ(笑)
高田文夫:年が一緒だから。松っちゃんと同い年なんだよ。
磯山さやか:54歳ね。