キングコングへの強烈な劣等感と妬み
山里亮太:(キングコングを)みんなが好きになる、みたいな。あいつらだったらしょうがねぇか、みたいな。そんな中、俺とネゴシックスだけは、近所のドトールコーヒーでずっと悪口言ってたけどね。悪口をいっぱいノートに書いたヤツを、わざと忘れて帰ったりしてたからね。
結果、日頃の行いって出るなって思うけど、キングコングはゴールデンでど真ん中やって、ネゴシックスと俺は地を這ってるよねぇ。神様っているんだね、お笑いの。結果、先輩ヅラして行った番組で、誰より迷惑をかけてみたり、お寿司を加えて人の悪口を言って、Yahooトピックスに載ったりとか。だから、みんなどっかのタイミングで言ってくれれば良いんだけど、俺は多分、死んだ方が良いね(笑)
俺が人間的にコールド負けしたなって思ったのって、西野と梶原が、全部それを知ってて、西野が言ったのが「それ知ってたよ。でも、えぇよ。俺がもしお前の立場だったら、同じようなことしてたと思う」って。それで俺の肩を叩いて次の仕事に行ったときに、思ったね。俺が死ぬべきだって。
ただ、認めない。違うんだよ。心の余裕があるから、そういうことができるんだよ。才能にも恵まれて、チャンスにも恵まれて。鬼みたいな欠点見つけて、絶対にバラすからな、ネット上で。覚えとけよ、お前!勝ったと思うなよ、俺に!今は良いよ。いつか見つけてやるからな!、梶原、西野。やんのか!オイ!…どうも、ネゴシックスです(笑)さて、ネゴシックスのせいになったところで…(笑)
山里亮太:西野に噛み付くって、もう負け犬の遠吠えにしかならないって気づいたから。
梶原雄太:へぇ。それで言うとね、当時、山ちゃんは俺らのことを憎んでいた、と。
山里亮太:いや、「当時」って、今、憎んでないみたいに(笑)
梶原雄太:あ、ごめん(笑)今はどう思ってんのかなぁっていうか。
山里亮太:お前がこうやってYouTubeで面白いことやってるとか、西野がこういうプロジェクトやってるって聞くと、まだ心の中で「はぁ?」って思うから、やっぱりまだ憎んでんだよ(笑)
梶原雄太:憎んでのかい(笑)
山里亮太:俺、本当にもう嫉妬のバケモンだからさ(笑)
梶原雄太:はっはっはっ(笑)嫉妬が産んだバケモン(笑)
山里亮太:面白いことやってんなってことを、キングコングがやり続ける限り、ずっと嫌いだよ。
梶原雄太:マジか。
山里亮太:しょうがないんだよ、俺の中にインプットされてんだから。「キングコングが活躍する限り、お前は恨み続けろ」って。
梶原雄太:ひゃあ!(笑)ロボットやん、もう(笑)
山里亮太:だから梶が一回さ、飛んだじゃんか。
梶原雄太:21くらいのときね。ちょっと、パーンッなったわ。
山里亮太:あの時だけ好き。
梶原雄太:はっはっはっ(笑)お前、ホンマ最低やな(笑)
山里亮太、キングコングへの嫉妬心で芸人として努力し続けてきたため「キングコングが活躍する限り恨み続ける」と告白
相方・しずちゃんへの嫉妬
山里亮太:一時(いっとき)、マジでコンビ仲悪くて、しずちゃんへの褒め言葉聞くと、その人たちに必ず言ってたのが、「あれ、全部僕が作った台本です」と。
「困るんです。俺が漫才で考えたワードも、全部平場でも使えるからってやってるんですけど、あれ僕が全部考えたやつなんで」って。「南海キャンディーズ、ネタは全部僕が考えて、それを言ってるってだけなんで」って、ずっと説明してる時期があったの。最悪じゃん。
山里亮太、「コンビ仲が悪かった」時期にしずちゃんが褒められると「僕が作った台本です」と説明していたと告白「最悪じゃん」
山里亮太:南海パラダイスって冠番組が始まったとき、俺らMCで……想定台本で、作家さんが「ここを山里が振って、しずちゃんがこうボケをする」想定で書かれてるんですよ。俺は本当に性格がクズだから…全部台本を頭に入れて、全部、その振るヤツ以外を振ったんですよ。「芸人だったら、急にきたヤツでボケてご覧なさいよ」って。
でも、その前には、「台本読まずにスタジオ入るなんて無礼だよ」ってケンカしてんのよ。それで台本読んだと思ったら、違うボケを入れるっていう、一番イヤな時期ね(笑)
そこから、笑っていいとも!も決まりまして。笑っていいともは、俺が本番中に喋らなくなるって病気になりまして、結構、早めに卒業しましたね。
2006年に映画『フラガール』が公開ですよ。地獄。この時期、山里は暗黒期ですね。初詣のたびに、向こうの失敗を祈っていたっていう時期ですね。初詣で、色んなお寺に行くたびに、「コケますように」ってずっと言っていた時期ですね。
この間も、しずちゃんは一回も俺の悪口を言ってなかったらしいね。ビックリするよ。これはブラマヨさんの番組でも言ったんだけど、悪口言ってて欲しかったよね、せめて。
南キャン・山里亮太「相方・しずちゃんにしてきたヒドイ行いの数々」
妬みや恨みを「エンターテイメントに昇華」してくれた
山里亮太:『フラガール』が決まった時なんか、本当に僕、頭おかしくなりそうでしたもん。
劇団ひとり:でも、あの時、山ちゃんあんまりピンの仕事もないし。
山里亮太:なかったです。なんもないです。
劇団ひとり:ねぇ。
山里亮太:じゃない方芸人であり、アイドルオタク芸人、あと気持ち悪いっていう、この3本柱でやってたんで。凄い辛かったです。
劇団ひとり:そうだね。
矢作兼:妬んで生きてきたから。
山里亮太:でも、その妬んでるっていうのを、エンターテイメントに昇華するきっかけをくれたのが、『ゴッドタン』なんですけどね。
劇団ひとり:ああ、山ちゃんメモ?
山里亮太:そうです。『魁!設楽塾』で、皆さんが作ってくれた山ちゃんメモで、あそこから「あ、俺の生き方、これなんだ」って気づいて。
劇団ひとり:ふふ(笑)
小木博明:たしかに、あれがあったからこそ、今があるんだもんね。
山里亮太:そうです、そうです。あれがライフワークになって、今、ライブやってるくらいですから。
小木博明:しずちゃんが先に売れたってことでよかったんだよ。
山里亮太:はい。