2019年7月15日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、Netflixが視聴者の嗜好に合わせて作品のサムネイル画像すら変えていることに驚いていた。
伊集院光:どんどん、アメリカドラマの現状も変わってって。アメリカドラマ、本当は1クールで終わりなんだけど、「評判よかったから、シーズン2も作ろうぜ」みたいな流れだったのが、最初の数話やった段階のデータをとって、「これ2イケる」って思ったらやるし、ダメだって思ったらすぐに打ち切りになる、みたいなことがすげぇ早く決定されるっていう。これが昨今の流れで。
凄い大風呂敷広げてったにも関わらず、「急激に謎が解け始めたぞ」みたいなのは、「あ、これアンケートが悪いんだ」っていう。「あ、これ終わんだ」っていう。
さらに、Netflixのデータを集めるシステムって、物凄いらしいの。俺、ドキュメンタリーで見たけど。
俺ら、Netflixのサイトに、自分のアカウントでログインするとさ、そこにズラッとドラマとか映画のチラシが並ぶじゃん、ホーム画面から。今、オススメのやつが並んだり、「あなたへのオススメ」が並ぶじゃん。
あれの一個一個の映画の紹介画面の写真が、その人の今まで見ているものの嗜好によって変えられている説。
たとえば、自分は男前を凄い見るのが好きだってなってる場合は、同じ作品でも男前の…『GODZILLA』なんだけど、俺がメインにしてるのが怪獣だと思えば、怪獣のポスター。でも、渡辺謙だとすると、渡辺謙。もしくは、野村萬斎だとすると、野村萬斎がグリーンバックのところで電極をつけて、動いてるところみたいな(笑)
要するに写真が、一本の作品あたり10何種類用意してあって…これはアメリカ版だけど、俺、ドキュメンタリーで見たんで。っていうぐらい計算されてる。
とにかくどう見させるか。そこまでの努力をして見ないものに関して、「もう要らない」って判断をするみたいなことをNetflixはすげぇやってるらしいの。
となると、途中で終わってる『ULTRAMAN』のアニメとか、『7 SEEDS』とかって、もしたまたま好きなのが俺だけだったとするじゃん。俺を喜ばせるために、このカネを使うのは意味がないってデータが判断した場合、シーズン2とか続きってくるの?ちょっとそれが心配で。