2020年4月6日放送のニッポン放送系のラジオ番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(毎週月-金 11:30-13:00)にて、放送作家・タレントの高田文夫が、志村けんが大ブレイクするきっかけとなった『東村山音頭』誕生秘話について語っていた。
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高田文夫:チビッコたちは、志村けんじゃなくてすわ親治が入ると思ってて。で、志村見て「なんだ?この若い人は」って思ったんだよ。
松本明子:最初、「誰なんだ?」って、みんなね。
高田文夫:「これ大丈夫なの?荒井注の代わりで」って、みんな思ってたろ?で、俺はもうその時、逃げ出してさ。三波伸介さんの方に行ってさ(笑)
松本明子:ああ。
高田文夫:俺は寝返るの早いから(笑)
松本明子:ふふ(笑)
高田文夫:三波伸介の番組、ずーっと台本書いてたんだけど。で、「あ、志村はメンバーになったんだ」って思ったんだけど。
松本明子:はい。
高田文夫:で、昔からいかりやさんがさ、志村をバカにしてたわけだよ。
松本明子:うん。
高田文夫:いかりやさんって、業平橋だからね。ちゃきちゃきの江戸っ子なんだよ。
松本明子:へぇ。
高田文夫:今のスカイツリーのところ。
松本明子:ああ、ああ。
高田文夫:昔、志ん生の『なめくじ長屋』があったところだよ、舞台。
松本明子:へぇ。
高田文夫:志ん生が住んだところだよ。あそこの近くに住んでたのが、いかりやさんなんだよ。
松本明子:へぇ。
高田文夫:ちゃきちゃきの江戸っ子だから、田舎っぺ大嫌いなんだよ(笑)だから、「志村、お前なんか田舎っぺじゃねぇかよ」って、いつも追い詰められてたんだよ(笑)
松本明子:へぇ。
高田文夫:そうすると、志村が「東村山~」って(笑)「なんだ、その田舎くせぇ歌は」って(笑)
松本明子:ふふ(笑)
高田文夫:「知らないんですか?これを三橋美智也が歌ってるんですよ」って。三橋美智也がご当地の歌、いっぱい歌ってるじゃん。
松本明子:ええ。
高田文夫:で、東村山音頭っていうのを歌ってんのよ。それが小さい時、体の中に入ってたんだろうな。
松本明子:へぇ。
高田文夫:だから、稽古場でも「東村山~」って歌ってて。「それ面白いな」なんつって。それで、一番が「東村山~」だよ。で、二番、いかりやさんがアドリブで作って。「一度はおいでよ三丁目~」って。あれ、作詞作曲はいかりや長介だから(笑)
松本明子:へぇ。
高田文夫:で、三番がパッと脱いで、白鳥とか出てくるだろ(笑)
松本明子:「いっちょめいっちょめわーお!」って。
高田文夫:あそこは志村さんのオリジナルだから。ソウルだから、あそこはね(笑)
松本明子:ふふ(笑)
高田文夫:あの人、元々はミュージシャンだからね。ソウルの血が、ロック・アンド・ロールだから。
松本明子:はい。
高田文夫:で、バーンと、日本中で広がるんだよ。
松本明子:大ブレイクですよね。
高田文夫:それで志村けんっていう名前が一気に。
松本明子:ああ。
高田文夫:あれがなかったら大変だったね。