2020年3月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、新型コロナウイルス対策を国会で議論する議員たちがマスクをしないことに疑問を呈していた。
伊集院光:素朴な疑問なんですけど、国会ってなんでみんなマスクしないんですか?
中村尚登:まぁ、してませんね。
伊集院光:年配者が大勢で怒鳴り合うところですよ。
中村尚登:自分たちのところは、皆さんそういうところに接してないというか。一応、国会のところも消毒は全部あるんですけど。で、あとはサーモグラフィーとか設けたりしてるんですよね。
伊集院光:はい、はい。
中村尚登:国民の代表であるあなたたちが、それくら自己管理しなさい、ということの下にやってるという。
伊集院光:う~ん…あんまよく分からないんですよ。一つは、僕なんかもちょっと気にするのは、ツイッターにマスクしてるってことを書くと、意外にマスク手に入らないで凄い困ってる人が、「芸能人はつてがあって手に入んじゃね?」みたいなことを怒られたりするんですね。
中村尚登:うん。
伊集院光:だから、そういうことなのか。あとは、長老が「私はマスクしないで頑張る」みたいなトンチンカンなことを言うから。
中村尚登:ふふ(笑)
伊集院光:そこを気をつかうのか分からないけど。国会、マスクした方がいいでしょうっていう。
中村尚登:まぁ、WHOなんかが言ってるのは、自分が感染者であった時に、その飛沫を飛ばさない効果はあるけども、その予防のための効果っていうのはそれほど正直効果はない、と。
伊集院光:うん。
中村尚登:マスクの隙間より、はるかにウイルスが小さいんでね。
伊集院光:はい。
中村尚登:そういう意味ではない、と。でも、しないよりはした方がいいかなって程度でしかないっていうのは、WHOの見方なんですけどね。
伊集院光:それも凄い迷うところで、これ手に入らない人がいる以上、「ないと困る、みんなマスクしてください」と言えないのも分かるんですけどね。
中村尚登:はい。
伊集院光:でも、実際あった経験でね、タクシーの運転手さんがバックミラーのところにかけてて。「しないんですか?」って言ったら、「いや、テレビでしても意味ないって言ってたんですよ」って。
中村尚登:うん。
伊集院光:絶対、しないよりはした方がいいって僕は思うんですね。そこも凄いブレちゃって、なくてパニックになっちゃってる状態や、凄い高い値段でマスク売ってるのが凄い異常事態だから、「マスクはそれほど効き目がない」って言ってるのか、分からないんだけど。それが「要るの?要らないの?」ってなってる気がするんですけど。
中村尚登:咳き込んだり、風邪の症状ではなく、花粉症で咳き込む人がいるわけですね。
伊集院光:うん。
中村尚登:その時に、「あの人、咳してる」って思われた時に、きちんと咳エチケットでマスクしてるっていう方がいいよねっていうのはあるけども。
伊集院光:でも、症状に気づかず、感染を広げている可能性があるんだっていうのを、専門者会議は言うわけじゃないですか。
中村尚登:はい。
伊集院光:そうすると、自分に症状がないからマスクをしなくていいってことは、ちょっと違うじゃないですか。
中村尚登:そう、そう。
伊集院光:で、専門家は「人にうつす可能性は防げるけども、うつる可能性は防げるかっていうと、難しい」って話をしてるわけじゃないですか。それ、総合していくと、マスクした方がいいってことですよね?
中村尚登:ふふ(笑)そう。
伊集院光:ましてや密室にあれだけの人数で、国にとって大事な人たちが集まってて。で、しかも近いところで対策してた人たちが陽性も出たりしてるっていうのを全部併せていくと、「どう考えてもマスクした方がいいでしょ」って思うんですけど、しませんね、みんなね。
中村尚登:自分は遠い立場にいるって思ってるのかもしれませんけどね、その辺りはね。