2023年11月18日配信開始となったYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』の動画「」にて、放送作家・鈴木おさむが、オードリー・若林正恭が舞台『芸人交換日記』で本読みの段階から号泣してしまい毎回「稽古になんない」状態だったと明かしていた。
鈴木おさむ:「オードリー若林の涙事件」ってのがありまして。
佐久間宣行:オードリー若林の涙事件?
鈴木おさむ:はい。僕は若林と2011年に「芸人交換日記」っていう舞台をやったんですね。
佐久間宣行:ああ、田中圭さんとの。
鈴木おさむ:田中圭君と。で、田中圭君も、まだ大ブレイク前で。若林…オードリーも、2011年なんで『いいとも』とか出てましたけど、まだそんな大ブレークじゃなかったんです。
佐久間宣行:はい。
鈴木おさむ:むしろ若林は『いいとも』の中で芝居が下手だ、みたいな感じでイジられてたんですけど。
佐久間宣行:ああ、そうだそうだ。
鈴木おさむ:でも、なんか若林ってめちゃくちゃ魅力的だなって思って。
佐久間宣行:うん。
鈴木おさむ:若林と圭君でやりたいって思って、オファーして舞台をやることになったんですね。で、顔合わせってあるじゃないですか。
佐久間宣行:はい。
鈴木おさむ:顔合わせの日に初めて本を読むんですけど、読み合わせをしてたんですよ。
佐久間宣行:はい。
鈴木おさむ:で、読んでる時になんかちょっと若林がこう…止まるんですよ。
佐久間宣行:はい。
鈴木おさむ:で、止まって「あれ?」ってみんながちょっとなったんですよ。やっぱ芸人さんって、「こういうところで読み合わせとかやりたくない」って言うじゃないですか。
佐久間宣行:はい、はい。同じことするの苦手、みたいな。
鈴木おさむ:だから、「あれ?あれ?」って思ってたら。なんか、「ううっ…うううっ…」みたいな。
佐久間宣行:うん。
鈴木おさむ:って途中からなって。「泣いてる?」って思って。
佐久間宣行:へぇ、本読みで?
鈴木おさむ:本読み。で、途中から「ううっ…ううっ…」って、嗚咽するんですよ。
佐久間宣行:え?想像できない。
鈴木おさむ:7割ぐらい…本当にもうこれ、田中圭って証言者もいるんで。
佐久間宣行:うん。
鈴木おさむ:本当に、「ううっ…ううっ…」って、本当に嗚咽して。
佐久間宣行:うん。
鈴木おさむ:本が読めなくなって。
佐久間宣行:ほう。
鈴木おさむ:「ううっ…ううっ…」って、本当凄いんですよ(笑)で、本当に続行不可能になったんで。「はい、じゃあ今日は終わり」って、終わらせたんですよ。
佐久間宣行:へぇ。
鈴木おさむ:で、そっから稽古に入るんですけど、稽古に入って毎回そこになってくると読めないんです、泣いちゃって。
佐久間宣行:毎回?若林君が?
鈴木おさむ:毎回です。稽古になんないんです。その先できないから。で、若林に「とにかくもう気持ち抜いてくれ」と(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
鈴木おさむ:逆の指示をしたの。「全くいいから、もう気持ち抜いて」って。
佐久間宣行:うん。
鈴木おさむ:で、気持ちを抜いてやっても号泣するんです。
佐久間宣行:へぇ。
鈴木おさむ:で、その時に『若者のすべて』をかけてたんですよ、曲を。
佐久間宣行:はい。
鈴木おさむ:で、音楽かけるとまた泣いちゃうから、音楽をこう小っちゃくしてみて(笑)
佐久間宣行:はっはっはっ(笑)
鈴木おさむ:全然進まないんですよ。
佐久間宣行:信じられない。
鈴木おさむ:で、最終的に最後の最後までフルで音楽かけてちゃんとやれたのって、多分一回ぐらいなんです。本番に至るまで。
佐久間宣行:へぇ。
鈴木おさむ:で、本番になっても全公演泣くんですよ。
佐久間宣行:俺、見たんですけど、グローブ座で。
鈴木おさむ:はい。
佐久間宣行:号泣してましたよ。
鈴木おさむ:あれが毎回です。
佐久間宣行:毎回?!(笑)最後の方、漫才になってくところですよね?
鈴木おさむ:で、凄いのがまた、漫才になる瞬間だけバコンて涙を止めるんです けど。それができるんですけど、でも、稽古の時は漫才まで行かないんですよ(笑)
佐久間宣行:ああ。
鈴木おさむ:嗚咽なんで。もう、今の若林からしたら考えられなくないですか?
佐久間宣行:いや、考えられないですよ。若林君が泣いたのって、日曜芸人と、あと春日の結婚の時だけじゃないですか?多分。
鈴木おさむ:いや、もうねちょっとね…『あちこちオードリー』って、田中圭って来たことないですか?
佐久間宣行:ないですよ。
鈴木おさむ:ぜひ、田中圭を呼んで、その時のこと言って欲しい。
佐久間宣行:そうですね(笑)
鈴木おさむ:田中圭も、「あの時ちょっと酷かった」って(笑)
佐久間宣行:ふふ(笑)本当に20代地獄だった人だから、芸人として売れなくて。売れないどころか、本人も言うけど、ウケてなかったっていう。
鈴木おさむ:はい。
佐久間宣行:漫才の形式が違ったらしくって。あと、本も書く人だから、もう一回ゾーンに入っちゃうとってことですね。
鈴木おさむ:凄かったです。ただ、芝居はめちゃくちゃ凄かったです。結果、最高の舞台になって。あの時の圭君と若林って、お互い今凄い売れ方してるじゃないですか。
佐久間宣行:はい、はい。
鈴木おさむ:なんであの時の組み合わせと、二人の芝居も含めて、なんか自分のモノを書いた歴史の中で、色んな神様が降ってきたなって思うし。
佐久間宣行:たくさん舞台やられてる中でも、マジックがあった?
鈴木おさむ:一番の神様が降りたなと思って、すっごい感謝してます。