2022年10月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、師匠・三遊亭円楽が危篤状態となり「覚悟をしておいて欲しい」とのメールが送られてきてその矢先「無言の帰宅」を知らされたと明かしていた。
伊集院光:『三遊亭円楽のおたよりください』で、(円楽が)長期にお休みって切り替わるかもって話し合いをしなければならない、みたいな話が最初フワッときたんだよね。
最初、フワッときて。「あ、そうなんだ」って。「結構時間かかるんだ」って。で、コロナ禍だから、師匠のところになかなかいけないっていう。師匠自体は病院で色々リハビリとか検査とか、がん治療とかやってんだけど。
そこにはなかなかいけないっていう状態があって、「そう言われたら、(代打出演するのを)そうするしかないじゃん」っていう感じで。
で、その後、旅行に行く荷物も持ちながら、仕事先にそろそろいかなきゃなっていう時に、正式な文面は忘れたけど、ちょっと師匠が…かなり状態がよくないんですっていう。その時に、自分のところに入ってきた情報では、今日・明日という話ではないまでも、そう遠くない時期に、悲しいことになるかもしれないから、弟子は覚悟をしておいて欲しい、と。
で、その時にもう「えっ…?!」ってなっちゃってる。俺からしたら、「え?」ってなっちゃってるんだけど。この時の俺の思考回路として、訳が分からないんだけど。旅行やめたら、死ぬ気がするっていう。
ほら、バカだから(笑)もちろん何か一報があればすぐ帰ってこれる算段みたいなのはいっぱい考えるんだけど、「分かりました、じゃあこの3日間、旅行やめていつでも動けるようにします」って、全然できなかったんだよね。よく分かんないけど、とにかく夜行バスに乗らなきゃっていう。
夜行バスに乗って、旅行に行こうっていう。この…本当分かんないよね。「伊集院、訳分かんねぇぞ」っていうのも分かる。だって俺が分かんねぇんだから。俺が第三者として聞いたら、よく分かんないもん、そんな理屈。
で、どうしようか…ってなってた矢先に、「今、無言の帰宅をしました」っていうメールがきて。で、頭が真っ白になっちゃって。その「無言の帰宅をしました」というのと同時に、「お通夜・お葬式は家族でします」っていうのも、その一緒の連絡できて。
「お通夜・お葬式は家族で」っていう形の中に、図々しくも自分はお邪魔できるものなのだろうか、みたいなことを連絡したら、「今、凄くバタバタしている中で、間違いなくお別れ会はやるから、お別れ会は来て欲しい、とのことです」っていう。
「とのことです」は、女将さんがそう言っている、っていう。そこで俺が思ったのは、「そうか、お邪魔しちゃダメなのか…」ってなって、ビックリすることに「じゃあ、旅行に行こう」って。東京にいたら、訳分かんなくなっちゃう、みたいな。