2025年9月22日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、「ドーピングOK」なスポーツ大会「エンハンストゲームズ」が開催されることにツッコんでいた。
伊集院光:最近のニュースでさ、結構話題になって。で、「小耳にねじ込め」のコーナーとかにも出てたんだけど。
ニュースで「伊集院さんが昔よくフリートークで言ってた、あんなにドーピングが横行して、それでも隠れてやる奴が止まんないんだったら、もうどっかでドーピングフリー級やった方がいいよ」みたいな、軽口っていうか冗談を、ユーモアを言ってたやつのまんまの、ドーピングOKの大会を来年の5月にやるっていう話題がすげぇ盛り上がってて。
こっち側からしてみたら、本当にやるバカいるかっていう(笑)「本当にやってどうすんだよ」って話なんで、結構これが物議を醸してて。でも最近さ、いろんな常識とかをさ、疑いすぎて。俺はなんか自分なりの…また口が立つからさ、自分が1回自分の中でバイアスをかけちゃうと、どっちにでも理論武装できちゃうことを、自分がよく知ってるから。
自分がおそらく、俺は何か1つ思い込んだら、そっちばっか言っちゃうだろうなってのが 分かってるから。あんまりこう自分の中でも、結論を出さない。自分の命に関わったり、家族の命に関わったりとかすること以外は、あんま結論を出さない。
もしくは自分の中で済むことだけは、ある程度結論出すみたいなとこなんだけど。ドーピングは…これ結構大変なのは、このドーピングフリー級に出るっていうことは、エンハンストゲームズっていうのかな。来年の5月に、ラスベガスで開催されるドーピング容認の国際大会、エンハンストゲームズ。
で、これに、陸上男子100m2022年世界選手権覇者のフレッド・カーリーが、アメリカの選手が参加する。要は、この世界選手権の金メダリストってことだよね、参加すると。で、世界陸上の東京には多分漏れてる人なんだけど、でもその実績としては、もうすでに金メダルをとってる人ね。
で、これに対して、いわゆる世界の陸上の協会は、これにエントリーした奴はもう失格にします、みたいなことを表明してるわけね。なんつったら言いのかな…あえて、「ドーピングってなんでいけないんだろう?」っていう。もしくは俺はなんで「いけないと思ってるんだろう?」みたいなことについて、当然俺はね、寿命が縮まると。
だって、種類によっては心臓止まっちゃったりとかするじゃん。あと、やっぱりそのいろんなドキュメンタリー映画とか記録映像でしか見たことないけど、早くして亡くなる人とか、凄い勢いで、目に見えて老化が早まってる人とかが、過去にドーピングしたアスリートの中にいっぱいいて、結構ブルっとする。
で、その命を脅やかす危険があることをしてる、みたいなことが。まずね、最初にいけないのは、ドーピングが例えばオリンピック出る人がドーピングしたらいけないのは、「ドーピングがダメ」っていうルールの大会にドーピングをして出るのは、まずここでダメなの、ルール違反だから。
だったら、マラソンにループ乗っていいじゃん(笑)「速いから」っていう理由で、何やってもいいんだったら、ルール外のことをやるんだったら。俺が井上尚弥と戦う時に、自動小銃を持って出てきていいってことだから、相手を倒す、10カウント立たなければいいわけでしょ。10カウント立たないようにする。ただ俺、ブルっちゃって多分自動小銃の下入られた上に、閃光一発のアッパーで殴り倒される可能性がまだまだあるけれども。
スポーツにおいて、ルールって定められてるものを無視するっていうこと自体はもうダメに決まってる。だけどそのドーピングがなぜ悪いか、ドーピングはなぜルールで禁止なのかってことまでいくと、どっちの方にもなんとか屁理屈はこねられるような気がしてきて。

