2019年12月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、ゲームクリエイターの小島秀夫がゲスト出演し、既存のゲームと同じようなものを作るのだったら「引退」を選ぶと発言していた。
伊集院光:今どきのゲームってね、それは売れなきゃダメだから、凄い分かりやすいゲームを作るのが一番です。
小島秀夫:うん。
伊集院光:で、企画書でも分かりやすいものが通るし、もっと言えば「これは、何々のパート2」ですとか、「あれみたいなゲームです」って言うのが残念ながら企画としては通りやすいじゃないですか。
小島秀夫:映画もそうですよね。
伊集院光:ねぇ。
小島秀夫:「何々×何々」みたいな。
伊集院光:に、なるし。あと説明しやすいじゃん、「あれみたいなのが」っていうのが。
中村仁美:想像もしやすいですね。
伊集院光:それと、みんな早くやめるから、つかみが面白い、分かりやすいゲームが絶対流行る。
小島秀夫:ああ、はいはい。
伊集院光:この企画、よく通りましたね。
小島秀夫:うん、そうですね(笑)
伊集院光:はっはっはっ(笑)最初、今みたいな説明をね。それももっと漠然としたやつを、プレゼンテーションというか、主張しなきゃいけないわけじゃないですか。
小島秀夫:はい、はい。
伊集院光:みんなの反応はどうだったんですか?
小島秀夫:スタッフは分かってなかったですね。
伊集院光:はっはっはっ(笑)
小島秀夫:ノーマンも、マッツさんも結構分かってなかったと思います。
中村仁美:分かってないけど、OKみたいな感じで?
小島秀夫:信じてくれた。
中村仁美:ああ。
伊集院光:これがずっと、信頼されるゲームを作ってきて、期待されてたってことだと思うんですよ。
小島秀夫:僕、ジャンルって訊かれるんですけど。新しいジャンルとは言いませんが、新しいゲームなんですね、新しい世界で。
伊集院光:はい。
小島秀夫:それだから作ってるんで。あるもの作るんやったら引退ですよ、もう。
中村仁美:カッコイイ。
小島秀夫:しんどいでしょ、だって。物凄いしんどいんですよ、ゲーム一本作るの。もう大変な思いを…そこが楽しいんですけどもね。世の中にない面白さって、まだいっぱいあるじゃないですか、見たこともない。
伊集院光:うん、うん。
小島秀夫:それを提供して、僕の足跡を見てもらいながら、若者たちについてきて欲しいんで、フォロワーでね。