2024年10月22日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、ピーコは「他人に見返りを求めずに愛する」という利他的な愛が「徹底している人だった」と語っていた。
太田光:おすぎとピーコっていう人たちは、やっぱりあの時代に、昭和20年ですよね、生まれたのが。
田中裕二:そう、戦前で。
太田光:タモリさんと同い年でね。
田中裕二:タモリさんは戦後すぐ。
太田光:ちょうど20年の…
田中裕二:1月だから。1月と8月。
太田光:そうなんだよね。で、その時代に生まれ、ああいう、いわゆる今、「多様性」なんて言われてるけど、まさにそういう理解のある世の中じゃなかった。
田中裕二:うん。
太田光:で、いろんな目にも遭ったんだけど、我々に対しては、本当にそういうこと言わなかったじゃん。
田中裕二:うん。
太田光:自分たちの…楽しかった。「家も楽しかったし。学校も楽しくていろんなことやってきたのよ、私たち」っていう、楽しい話しかしない。
田中裕二:そうね。
太田光:で、我々は食事してると全部、ピーコさんが「太田、食べなさいこれ」なんて言いながら(笑)
田中裕二:ふふっ(笑)
太田光:ピーコさんがさ、もう本当に。ちょっとでも…で、俺ら飲めないから。
田中裕二:うん。
太田光:飲めないとさ、ジュースかなんか注いでくれたり。もう全部、とにかく本当に優しいというか。
田中裕二:うん。
太田光:で、それがなぜ残酷なほど優しいって俺は感じるかって言うと、今、よく言う利他っていう、自分を殺して他人のためにってよく言うけど、本当、ピーコさん見てると…っていうか、おすぎさんもそうだけど。
田中裕二:うん。
太田光:一方的に愛するっていうこと。人に見返りを求めず。
田中裕二:はい、はい。
太田光:それがもう、本当に徹底的な人だなっていうのが。
田中裕二:うん。
太田光:テレビで、もちろん本番中とかね、「ああ!」とか言ってやって、毒舌も言うし、人のこと悪口も言うけども、そっから離れた時に、我々のスタッフから何かに対する優しさ。
田中裕二:うん。
太田光:ウチの野口なんかも「ボーヤ」って言われて、もう気に入られちゃって。
田中裕二:18~19よ(笑)
太田光:「ボーヤ、こっちおいで」って言われちゃって、大変なんですけども。
田中裕二:ふふっ(笑)
太田光:そういう意味で言うと、ピーコさんなんかにさ、そういう話も聞いたりしたのよ。その今までの恋愛の話。「あたし、処女だから」なんて言ってたけど。
田中裕二:ふふっ(笑)
太田光:でもさ、本当になんて言うのか…これは僕が思った、その当時ね。当時思ったことだけど。
田中裕二:うん。
太田光:この優しさって、おそらく報われない恋愛っていうもので。
田中裕二:うん。
太田光:俺なんかも、割とそういう要するにさ、片思いというか、そういうことばっかりだったじゃん、俺たちもそうだけど。
田中裕二:うん。
太田光:そうするとさ、その相手に対してさ、でも一番重要なのは、桑田さんの歌詞じゃないけど「世界中の誰より幸せになってくれ」っていう。
田中裕二:うん。
太田光:「さよならは最高のプレゼントだ」っていう、あのあの歌詞に全部集約されてて。その人の幸せを祈る、愛してるんだから。「私は愛してるんだから」っていうさ。
田中裕二:うん。
太田光:だから、その人がたとえこっちに振り向いてくれなくても、その人の幸せを祈るのが本当なんだっていう。
田中裕二:うん。