2024年9月2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、『24時間テレビ』の出演者が「偽善者ばかりではない」と気付かされた妻の一言について語っていた。
伊集院光:『24時間テレビ』に関して、若手の頃とか「出てください」って言われるじゃん。そうすと俺、純粋にボランティアの気持ちがあったかって言うと、正直そういうことでもなくて、テレビも出たかったし、テレビ局から言われたその仕事を断るっていう選択肢もなかったんだよね、全然。
で、そういう感じで出てるから、みんなそういう感じで出てるって若い頃凄い思い込んでたの。みんなテレビ局から仕事として依頼をされたから、出てるんだよねって。で、それにも僕は意味があると思うから。人気商売で、その人が出たらたくさん募金が集まるんだったら、それでいいだろうっていうことだったけど。
みんなそうやって仕事としてやっていて、本当のボランティアみたいなことは本当にあるのかなって。みんなタレントなんか偽善で出てんじゃないかなって思ってたんだけど。それを目を覚ましてくれたのが、ウチのカミさんで。
ウチのカミさんは元々タレントだったんだけど、結婚してすぐにタレントをやめることになるわけ。要するに俺をある意味支えてくれるみたいなことと、自分で仕事をするみたいなことの難しさで。
エピソードトークとか言われても、俺の凄い格好良いところを言っちゃうから。素敵なところを。俺のもう人として本当に素敵な、尊敬せざる得ないところを言っちゃうけど、俺、それ出さないようにやってるじゃん、いつも(笑)
太平洋の島をさ、命をかけて救った話とかも(笑)崩壊しそうなダム、ダムってのはあんなに堅牢なのに、蟻の一穴から壊れちゃうこともあるわけ。そこに俺はおちんちんをズドンて入れて、「とにかくみんな避難してくれ!」っていう。「俺は今、エロい妄想することで崩壊させないで行く!」っつって。そのエピソードなんか、まだこのラジオでも話してないじゃん。カミさん言っちゃうわけよ、我が夫がもう何千人っていう人を救った話だし。
で、あの時にね、「ウチのカミさんも手伝ってくれるって言ったんだけども」「いや、待ってくれ!大きくなりすぎるとそれでダムが壊れちゃう」っていう(笑)フルボッキしちゃうと、そこからダムが崩壊するから。「今、俺いい加減のところで止めてるから、お前はもうみんなを避難させてくれ」みたいないい話を言われちゃうと困るから。
まぁ、カミさんとちょっとそういうのもあるんで。カミさんは一応、タレントをやめて、歌手をやめて家に入ることになるわけ。でも、その時のカミさんの条件が、もし自分に依頼が来るんなら、『24時間テレビ』だけは出たい、と。
アイツはそこまで売れたタレントじゃないから、よく呼ばれてたのはなんか、長崎の人が凄くよくしてくれて。長崎なんとかテレビの、『24時間テレビ』のイベント必ず呼ばれて、で、『24時間テレビ』何年連続出たか忘れちゃったけど出てて。
他の仕事にも基本的に未練はない、と。未練はないけど、『24時間テレビ』だけは向こうから声がかかるんならっていう。「それだけは出たい」って。「なんで?」って言ったら、「自分の弟を子供の頃、大病で亡くしてるから、同じような立場の人がいるんなら元気をつけたいし、私が募金を大きい声で呼び込んで、10円でも多く募金が集まんなら、私、それだけはさせて欲しい」っていう人を、俺、多分みんなそういうことを思ってる人もいたんだろうから、初めて見て。
ただ、問題はそんないい話聞いちゃったら、みんなも今、「突然そんないい話されても…」と思うじゃん。俺もそうなわけ。だって、そんな話、そのモードになっちゃうと、おちんちんが萎んじゃうから、そうするともうダムがヤバイわけよ(笑)
だから、そういう気持ちで、なんかみんなが偽善でやっているわけでもない、みたいな。