2024年5月14日放送の読売テレビの番組『にけつッ!!』にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、タクシー運転手からの「相談」にイライラしながらもつい「世間体」を気にしてつい日和ってしまったと告白していた。
ケンドーコバヤシ:タクシー乗って、「コバヤシさんに相談に乗って欲しいっていうか、聞いて欲しい話があるんですけど」と。運転手さん、かなり老人の方なんですよ。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:もう色々仕事して、今はもう最後、働けるのがタクシー運転手やったんでやってます、みたいなね。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:で、その人の孫の一人目が。もう二十歳超えてるんですけど。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:「今、実は吉本入ってるんです」って。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:で、「25歳までにものにならんかったら、やめさせるんです」と。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:でも、25は今の時代、難しいって。
千原ジュニア:俺らの頃で、35年前で「26までに一つでも事を成せなかったら芸人やめた方がええ」っていう時代やったけどね。
ケンドーコバヤシ:はい。
千原ジュニア:それが35年前やから。
ケンドーコバヤシ:で、時代が流れて、30で見切りつけるみたいなね。
千原ジュニア:いやぁ、もう今なんてそれこそ錦鯉とか。
ケンドーコバヤシ:そうです。
千原ジュニア:色んなことで。
ケンドーコバヤシ:今、前期高齢者で見切りつけるぐらいになってますから。
千原ジュニア:そうやんな。
ケンドーコバヤシ:ちょうど僕らぐらいの年代で決める。「このまま芸人やっていってもいいんかな」って(笑)
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:そういう時代になってきてるじゃないですか。
千原ジュニア:はい。25はね、どこをよしとするかにもよるけど。
ケンドーコバヤシ:いや、そうなんですよ。「それ厳しいんちゃうかなぁ」って思ったんですけど、お笑い業界というか、この業界以外の人と喋る時に、対世間みたいな受け答えをしてしまうというか。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「そうですかぁ…」って。で、「それがね、俺の息子が結構頑張ってて、一流大学出てて、今もう社長やってるんですよ」って。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:年商何十億。で、その孫は、仕事の覚えがいいから会社を継がせたい、と。だから25で無理やったら会社継ぎなさいって。
千原ジュニア:なるほど。
ケンドーコバヤシ:「随分恵まれた奴やなぁ」って思って。でも、対世間のこと気にしてしまって。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「でもお孫さんがね、やりたいことをしてるんですから、それを聞いてあげるのも…」って言ったら、「いやいや。そいつもね、結構良い大学行かせてやって。ゲレンデを買ってあげてるんですよ」と。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:「ほんなら、あの車乗りにくいって文句言いやがって、ポルシェかなんかに買い替えてあげたんだけど」って。
千原ジュニア:小回りきく高級車に。
ケンドーコバヤシ:はい。その時、俺の中では怒りが沸々きてるんです。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「恵まれてるなぁ」って。でも、対世間を気にして。「でも、本人がやりたいって言ってるんですからねぇ」って。ほんなら、その運転手さんも熱くなってきて。俺が誰なのか忘れて喋りだして。
千原ジュニア:ほう。そもそもを忘れて。
ケンドーコバヤシ:吉本のケンドーコバヤシやから喋り始めたことやのに。「大体ね、世の中の役に立つ仕事について欲しいんですよ。そんな役にも立たない、もっと世の中の根本に役立つ仕事をして欲しいんですよ」って。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「ものづくりとか、役立つことをね」って。
千原ジュニア:社会貢献を(笑)
ケンドーコバヤシ:そう。「でも、本人はお笑いをやりたいって。バカなことを言うんじゃないよ」って。
千原ジュニア:ふふ(笑)
ケンドーコバヤシ:ここまできたら、「もうやめてまえ」って言いたいんですけど、なんか気になるんですよね。「本人が、走りきったと思うまでやらせてみたらどうですかね」って。
千原ジュニア:うん(笑)
ケンドーコバヤシ:「いや、根性ないんだ、あれは。今もね、ずっと彼女がいて。ミスなんとからしいんだよ。その子がね、後の社長令嬢になれると思ってると、かわいそうだろ。芸人なんかなっても、それは喜ばない!」って。
千原ジュニア:うん(笑)
ケンドーコバヤシ:「降ろしてもらっていいですか、もう」って(笑)
千原ジュニア:ふふ(笑)
ケンドーコバヤシ:恐ろしいですよ。