麒麟・川島、『チ。』の後を継ぐと言うべき人体解剖の歴史を描いた漫画『アナトミア』を絶賛「非常にオモロイですよ」

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2023年9月30日放送の読売テレビ制作の番組『川島・山内のマンガ沼』(毎週日曜25:28 – 25:58)にて、お笑いコンビ・麒麟の川島明が、『チ。』の後を継ぐと言うべき人体解剖の歴史を描いた漫画『アナトミア』を絶賛していた。

川島明:この番組にも来ていただきました、『チ。』の魚豊先生の後継者、きました。

山内健司:え?(笑)

川島明:ついに、全くああいう世界観で、事実こういう時代があったんだっていう。

山内健司:はい。

川島明:人体解剖編ですね。

山内健司:へぇ。

川島明:これは、いわゆる正しい医学書がなかった時代の話でございます。

山内健司:あ、そうなんですか。表紙の絵を見る限り、現代の話かな、と。

川島明:今っぽいでしょ?

山内健司:はい。

川島明:高城玲先生です。

山内健司:うん。

川島明:高城先生のデビュー作ということで、ちょっと驚いてるんですけども。まぁ簡単に言いますと、物語の舞台がですね、15世紀末のミラノ広国、イタリアですね。主人公トトがいるんですけど、この表紙の子ですね。

山内健司:うん。

川島明:理髪外科医、まぁ言うたら町医者みたいなもんだと思ってください。

山内健司:うん。

川島明:理髪もする、雑用とかもしてあげるんですけど、医者としてのオペとかをやったりとか、そういう職業があるんですよ、理髪外科医。

山内健司:はい。

川島明:で、親父がまぁそういう医者なんで、自分も医者で一生懸命、人助けをしたい、人の命を救いたいっていうことで冒頭ね、3~4歳の男の子が来て、なんかうわーっと泣き喚いてるんですよ。

山内健司:うん。

川島明:高熱でうなされて何か原因が分からないですけど、もうとにかくしんどそうにしてる。「先生、大丈夫ですかね?」みたいな感じで運ばれてくるんですけど。

山内健司:はい。

川島明:この子供が運ばれてくるんですけど。この時代の背景で、病気っていうのはもう悪い血が体の中に溜まってる、と。で、悪い血が溜まってるから、それが悪さしてる。だから、血を抜くっていう治療法があるんですよ。

山内健司:へぇ。

川島明:なんで、静脈と動脈、それ間違えたら大変なのでトトが一生懸命、本に載ってる通り、勉強した通り行くと、「ここが静脈やから大丈夫」って、パッて切ったらブワーッ血が出るんですよ。

山内健司:はい。

川島明:で、悪い血が出切ったら止まると思ってたら、止まらない。止まらへん、止まらへんどうしたらええねんってなったら、もう焼いた鉄とかを押し当てて無理やり止血する。それを子供にやるんですよ。

山内健司:昔はこんなホンマ…

川島明:こういうことがあったんですよ。で、子供が泣いちゃって、「いや、でもこれで悪い血は抜けたんでお子さん大丈夫ですよ」と。で、後日お母さんが来て、「息子死にましたけど。何やってくれてるんですか」みたいなことで。でも、トトとしては勉強した医療はこうだったからっていうことでやってんですけど、なんとなく気づいてんですよね。「これ、医学書がめちゃくちゃ間違えてんじゃないの?」って。

山内健司:うん。

川島明:というのも、その医学書っていうのはもうめちゃくちゃスカスカの体が描いてあって、静脈・動脈ってもう簡単に描かれてるんで、「これが間違ってんじゃないか」って言うんですけど、親父は「いや、何を言ってんねん。古から語り継いでるもんなんだから、俺が間違ってるわけないだろう」みたいなことを言う。

山内健司:うん。

川島明:でも、こんなことはやめたい。「正しい医療について、僕は勉強をしたいんだ。そのためには人体解剖というのが必要なんだ」ってなるんですけど、人体解剖をしようにも、当時の考えで心臓はもう魂とか人の心が宿ってるから触ってはいけない、みたいなルールがあるんですよ。

山内健司:ああ。

川島明:だから正解を導き出せない。だからこっそり自分だけ人体解剖をやりたいけど、そこで色々な問題が起こるんですね。

山内健司:うん。

川島明:そういったとこからスタートするんですよ。そんな感じでトトが、人の死体の手だけを運んでたら、ボーンと落としちゃって。

山内健司:うん。

川島明:その時、「その手いらんやったら欲しいんだけど」ってある画家が来て。「自分は人間というものを描きたいので、そういう人体に対してめちゃくちゃ興味があるんです」と。

山内健司:うん。

川島明:「だから、使わないんだったらその手を解剖して描きたいからください」って。

山内健司:うん。

川島明:人体解剖という、お互いの目的が一緒で、この二人が一緒に出会い、手を組むんですよ。そして交流を深めて行く間に、「そういえば名前何でしたっけ?」と言うと、「僕はレオナルド・ダ・ヴィンチと言います」って。

山内健司:へぇ。

川島明:で、実際ここで出会うんですよ。

山内健司:凄い。

川島明:いや、これはね非常にオモロイですよ。我々でも知ってる画家とか芸術家とかめっちゃ出てくるんで、その見せ方がめっちゃ上手いねん。

山内健司:へぇ。

川島明:「なんでコイツ、こんなことにめっちゃこだわってくんねん」ってキャラが出て、「あ、後ほどこの作品を描くためにこんな怒ってたんや」とかめっちゃ分かんねん。

山内健司:なるほど。

川島明:だから今、読むの本当おすすめ。

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