2022年9月5日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、AV新法の問題点についてニュース番組で取り上げたり批判しづらい理由について語っていた。
伊集院光:なんかね、こういういうこと(AV新法の問題点)をニュース番組とかでやらないっていう現状と、こういうことを自分は朝の番組が終わったおかげ…はまずいかな。終わったから、報道コーナーがないから、これを取り上げなきゃっていうことも、俺の中にはない。
なぜなら、朝のバラエティ番組をやる条件として、「報道をやってくれ」と。TBSの朝番組には、ニュースのコーナーがなければいけないんですって言われたから。僕はあんまりそういうことに関わりたくないけれども、それが朝の番組をやる条件だったらばっていうことで、ニュースコーナーを引き受けて。
さらには、ニュースと名前が付くものに関わる以上は、ここまでは言わなければいけないこととかはなくはない。いくらお笑いでもと思ってたから。まぁ言って怒られるようなことも言わなきゃって思って言ってきたけど。
今はないから、僕は言わないけど、せっかくないのになんでこれ喋ってんのって話だけど。誰かが言わなきゃダメじゃん。だけど、「全裸引越しセンターはどうするんですか!」って言った時点で、「うわぁ、あの人、全裸引っ越しセンターとか好きなんだ」って思われちゃう可能性があるわけ。
「いや、違うんだよ。俺が好きなのはもっと特殊な性癖のやつなんだよ」っていう隙も与えてもらえないし。「朝から何の話ですか」って言われるから。そのニュースコーナーで、こういうことが起きてるってことも言えないし、議員さんたちにしても、AV新法について見直すべきだって言うことに、勇気がいるのよ。
なぜなら、「AVなんてなくてもいい人、なくてもいいような人たち」からすると、「なに、そんなにAVが見たいの?」っていう。「あの議員さんは、AV見たいらしいよ」っていうレッテルも貼られるし。
で、悲しいかな、お笑い芸人がせっかくコメンテーターやってんなら、こんなを話するべきなんだけども、俺もじゃあ、池上彰さんがこれをメインでやったとて、「言う?言わない?」って言うと、「言って嫌われるの?」っていうことは、絶対その頭の中で揺れるわけじゃん。
だから思うんだけど、AV新法みたいなことは色んなところで起こって。いや、俺の癖とは違うけど、もっと言えば俺の年からのAVの付き合い方から言えば、なくても想像つくし、できることもいっぱいあるし。
それと何だろう…そうやって考えると、もっと言うべき年齢の人が言うべきなんだろうけどね。でも、下手したらこれのせいで、非合法な、もっとヤバイ同人地下AVみたいなものは、はびこっていくことになると俺は思うんですけど。
…さぁ、これが出馬宣言という(笑)誰が出るか(笑)