爆笑問題・太田、DaiGoを「命の優劣」問題で批判する人たちの「努力していてもホームレスになっている人はいる」との意見に疑問を抱く理由

2021年8月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、DaiGoを「命の優劣」問題で批判する人たちの「努力していてもホームレスになっている人はいる」との意見に疑問を抱く理由について語っていた。

太田光:言ったじゃん、「猫は大事だけど人間は…」って言ってたじゃない?

田中裕二:はい、はい。

太田光:あれに関して言うと、「そうだよなぁ、そういう考え方、多いのかもなぁ」って俺は思ってたの。

田中裕二:うん。

太田光:彼が言ってるのはさ、「猫は俺にとって得だけど、ホームレスの人は得じゃないから」とかさ。

田中裕二:うん、うん。

太田光:「利益がある」とか、「世の中の役に立つ」とか。「猫は僕にとって役に立ってるけど、彼らは役に立ってない」ってことを言うじゃない。

田中裕二:うん。

太田光:で、反対意見を言う人もいるじゃない、それに対して。

田中裕二:うん。

太田光:「それはよくない」とか。「そういう人だって、努力してんのに、ああなっちゃってる人もいるんですよ」って。

田中裕二:うん、うん。

太田光:言うわけじゃない?

田中裕二:うん、うん。

太田光:その反論も、それはそれでいいんだけど。

田中裕二:うん。

太田光:俺は、「だったら努力してなくて、やる気もなくてホームレスになってる人の命は?」って思うわけ。

田中裕二:うん、うん。

太田光:つまり、ドン・キホーテはまさに誰の得にもならない人物なのね。

田中裕二:うん、うん。

太田光:セルバンテスが描くドン・キホーテも、テリー・ギリアムが描くドン・キホーテも。

田中裕二:うん。

太田光:で、テリー・ギリアムは、あの中で映画監督を主人公にしてて、ドン・キホーテに引きずり回されるサンチョ・パンサの役になってるわけ。

田中裕二:うん。

太田光:つまり、テリー・ギリアムにとっての映画は、映画がドン・キホーテなわけ。

田中裕二:うん、うん。

太田光:映画に対する家来がサンチョ・パンサであるテリー・ギリアムなわけよ。つまり、無駄なものに引きずり回されるって構図なわけ。

田中裕二:なるほど。

太田光:で、誰もドン・キホーテがいることで、何の得にもならないし、役にも立たないんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:迷惑なことばっかりするわけだよ。

田中裕二:うん。

太田光:でも、面白いんだよ。ドン・キホーテの原作もそうなの。

田中裕二:うん。

太田光:で、セルバンテスの方のラストは、ドン・キホーテが狂人的なもの、訳の分からないものをずーっと信じて、風車が巨人だと思って闘うわけだよね。

田中裕二:うん。

太田光:そういうのを信じて旅してるんだけど、ある日突然、正気に戻るって話なんだよ。それが衝撃的なんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:サンチョ・パンサが「旦那様!ドン・キホーテ様!」って言うと、「俺は靴屋の職人ですけど」みたいに急になっちゃうっていう。

田中裕二:うん。

太田光:それが正気に戻ったことによって、なんて世の中がつまらないんだろうって思わせるわけ、読者に。それで死んでいくんだけど、ドン・キホーテはね。

田中裕二:うん。

太田光:そういうのを見てて、やっぱり無駄なこと、そういうものが俺たちは面白いって思ってる。

田中裕二:うん。

太田光:だけど今ってさ、誰かの役に立つとか。よく言うじゃん。お笑いでも「今のギャグって、誰が得してるの?」ってことを言うわけじゃない。俺、ああいうのすげぇイヤなんだけど。

田中裕二:うん、お前多いからね、そういうことね(笑)

太田光:まぁ、俺が言われることが多いから。

田中裕二:そう、そう(笑)

太田光:で、だけどそれ言われてさ、「俺、損得じゃないんだけどな」って思うんだけど。

田中裕二:うん。



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