爆笑問題・太田、「あれがなかったら芸人をやめていた」というコントから漫才へ移行した一回目の舞台「あれを俺らは未だに超えられない」

2021年8月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、「あれがなかったら芸人をやめていた」というコントから漫才へ移行した一回目の舞台について語っていた。

太田光:もう密集した空間のドカーンってきた時の、あの気持ちよさっていう。「ああ、やった!ウケた!」みたいなのってさ、今の若い子ってさ。

田中裕二:うん。

太田光:お笑い目指して、それをやりたくてやってるのに、一回もやったことないんだよ。

田中裕二:ねぇ、可哀想だよね、だからね。

太田光:味あわせてやりたいね。

田中裕二:ねぇ。ラ・ママみたいな…ラ・ママっていうのは、俺らがデビューしたところだけど。

太田光:うん。

田中裕二:まぁいわゆる、狭いライブハウスでね。

太田光:だから、お笑いっていうのは、広いところっていうのは、そもそもお笑いに向いてなくて。

田中裕二:うん。

太田光:なんでみんなライブハウスとか、寄席なんかもわりと狭いところでやるかって言うと、客が居心地悪いぐらいに密集してる方が、ウケるんですよね、実は。

田中裕二:うん、うん。

太田光:あれが結構、ゆったりして背もたれにお客さんが背中を預けちゃうような状態だと、笑い方、お客さんの笑い方も、それの落ち着いた笑いになるんですよ。

田中裕二:うん、うん。

太田光:で、我々の中では、特に若手の時なんていうのは、落語家さんとかゆったり聞かせて、ホールでっていうんだったらあれだけど。

田中裕二:うん。

太田光:我々の場合、もうぎゅうぎゅう詰めのところで、ちょっと冷房もあんまり効かせないでくれっていう感じで、割と暑い中で、居心地悪い中で、酸欠になるような中でやった方が、お客の実は笑い声って、デカイんですよね。

田中裕二:なんかテンション高くなるっていうかね。

太田光:それは不思議なもので。

田中裕二:あれ、不思議だよね。あと、夜と昼の違いね。

太田光:昼はウケない。昼はまだお客もそういう気分じゃないんですよ。これは演劇もそうですけど。マチネって、そうウケはよくないんです。

田中裕二:うん。

太田光:あの快感を味わってないっていうのは、ちょっと可哀想だな、今の若手はな。

田中裕二:うん、そうね。

太田光:うん。

田中裕二:まさに今、1~2年のデビューの人たちで。

太田光:だからそれが上手くいってだよ。どうせ上手くいかねぇんだろうけど、ほとんどの連中は。

田中裕二:うん、うん(笑)

太田光:たとえば上手くいって、お客を満杯にできる状況が整った時に、ドカーンとウケた時に嬉しいだろうなぁと思うね。

田中裕二:そりゃそうだろうね。

太田光:「これか!」っていう。「だからやめらんないんだ」って。それはもうさ、未だにあるじゃん、ラ・ママの一発目の時のさ。

田中裕二:ねぇ。

太田光:あれがなかったら、やめてんじゃん、俺らだってさ。

田中裕二:ふふ(笑)本当だよね。

太田光:あれを超えられないんだから、俺ら未だに(笑)

田中裕二:はっはっはっ(笑)33年ぐらい前の話だけどね(笑)

太田光:15分ウケっぱなしだった時さ。あれを超えられないんだから。

田中裕二:うん。客のテンションが違うからね。

太田光:そう。いくら今、半分とかになっても、お客さんも大変な思いをして来てくれるけど。

田中裕二:うん。

太田光:マスクはするし、フェイスシールドはするし。でも、どっかで思い切り笑えないみたいなのって絶対あるからね。

田中裕二:まぁまぁあるよね。

太田光:それが解放された時の。俺らはもういいじゃん、長くやったし。明日解散でもいいじゃん。

田中裕二:なんでだよ(笑)悲しいこと言うなよ(笑)

太田光:俺はそう思うんだよ。俺らはもう十分いい思いしたじゃん(笑)

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:そういうこと、いっぱい味わったじゃん、若い頃に。

田中裕二:まぁね。

太田光:散々ウケたじゃん。これ以上ないってぐらいウケたことあるじゃん。懐かしいなぁ。

田中裕二:もう引退ですか?(笑)

太田光:ふふ(笑)でもさ、ラ・ママで最初漫才やった時、それまでコントだったの漫才切り替えた時にさ。

田中裕二:うん。

太田光:コントよりさらに手数が増えてるから、ガンガンいくわけじゃん。あれ、本当にさ、客がウケて、ウケて、ウケて。10分ぐらいの中で、前半5~6分、全部とにかくハマったじゃん。

田中裕二:うん。

太田光:全部ハマって、段々、そのうち笑いが少なくなってくるんだよね。

田中裕二:うん。

太田光:それはでも、見てると分かるんだよね。もう苦しくて笑えないっていう状態になったじゃん。

田中裕二:うん。

太田光:それで引っ込んだ後の、あの余韻は、裏でカーテン一枚の袖を通って、狭い楽屋道ね、階段出口まで行くんだけど、聞こえてくるんだよね。

田中裕二:うん。

太田光:ザワザワっていう。あの聞こえてくる感じ。リーダーもちょっと出番遅らせる…キリングセンスの後だったら、「はい、どうもありがとうございました」ですかさず出てくるのに。

田中裕二:もういいよ(笑)

太田光:リーダーもそれを待って、余韻を待って「いやぁ…」って出てくる。あそこまで聞いたじゃん、俺ら。

田中裕二:うん。

太田光:あれを味あわせてやりたいよな。



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