古舘伊知郎、伊集院光の見事なドキュメンタリー番組についての語りに嫉妬して「ラジオを叩き割ってやろうかと思いました」と告白

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2021年8月2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、フリーキャスターの古舘伊知郎が、伊集院光の見事なドキュメンタリー番組についての語りに嫉妬して「ラジオを叩き割ってやろうかと思いました」と告白していた。

古舘伊知郎:伊集院さんは、天声人語的な喋りをするじゃないですか。

伊集院光:いやいや(笑)

古舘伊知郎:伊集院さんとね、番組でお会いするたびに言ってて、耳にタコだと思うんですけどね。『人生フルーツ』っていう、東海テレビが作った、樹木希林さんのナレーションのね、素晴らしいドキュメンタリー映画があって。

伊集院光:はい。

古舘伊知郎:その時に、伊集院さんが見てるラジオで喋ってたのが、異常に印象に残ってるんですよ。「異常に印象に残る」って言葉はどうかと思いますけどね。

伊集院光:ふふ(笑)

古舘伊知郎:異常なぐらい。どうってことないシーンなんですよ。その老夫婦
奥様の方が、春日井市から名古屋市内に出まして。

伊集院光:はい。

古舘伊知郎:いきつけの魚屋さんの前に立ってるんですよ。ドキュメンタリーですから、ただ「いいお魚ある?」「奥さん、久しぶりだね」とかって会話の中で。

伊集院光:うん。

古舘伊知郎:マグロにちょっと照準を絞って、奥さんが。「このマグロ、どうかしら」って言ったら、普通「活きが良いよ、今日入って!」って言うと思うじゃないですか。

伊集院光:うん。

古舘伊知郎:「このマグロ、どうかしら?」って言ったら、顔見知りの若いお兄ちゃんが、「うーん…」って間をあけて、「うん、ぼちぼちだね」って言ったの。そしたら、違うお魚の方を選んだんですよ、奥さんが。

伊集院光:うん。

古舘伊知郎:このね、自分のところの商品をけなさない。ただただ売らんかなですぐ売らない。「もうちょっといいのがあるよ」っていうのを言外に漂わせたってところを、強調して喋ったの。

伊集院光:はい。

古舘伊知郎:僕はね、ラジオを叩き割ってやろうかと思いました。

伊集院光:なんでですか(笑)

古舘伊知郎:いやいや、嫉妬で、嫉妬。

伊集院光:でも、あれって凄いなって思いますよね。昔の魚屋さんっていうか、昔の商店街って、みんな常連だから、ここで高いからってよくないマグロを勧めちゃうとあとに響くし。

古舘伊知郎:そう。

伊集院光:そういう間合いがありましたよね。

古舘伊知郎:決して清廉潔白じゃなくて、虚々実々なのね。凄く誠実だったり、次は「えーい、売っちゃえ」とか、悪いもんじゃねぇからみたいな。

伊集院光:うん。

古舘伊知郎:虚々実々が僕は、グレーゾーンの美しさなんだけど。今は白黒で、「クレームくらから」と真っ白とか、「黒だな、あの店は」とかなるでしょ。もうそれがイヤで。

伊集院光:うん。

古舘伊知郎:それを伊集院さんは、その一瞬を描写したんですよ。

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