佐久間宣行P×オークラ、『めちゃイケ』や『はねトび』で有名な「12時間定例会議」で徹底的な「企画成立」を議論することに見る「オリジナリティとは?」という問題

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2021年7月21日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーと放送作家のオークラが、『めちゃイケ』や『はねトび』で有名な「12時間定例会議」で徹底的な「企画成立」を議論することに見る「オリジナリティとは?」という問題について語っていた。

普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる 佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2019-2021

オークラ:『はねるのトびら』とかで、ずっとそういうテレビバラエティっていうのを、あの有名な、フジテレビの有名な12時間会議する。

佐久間宣行:ああ、分会をやらないで、台本の一行目から定例会議で決めていくんだよ、フジテレビの『めちゃイケ』『はねトび』とかって番組は。

オークラ:多分、そうなんですけど、本を正せば『ひょうきん族』からそうだと思うんですけど。

佐久間宣行:うん、うん。

オークラ:お笑いを12時間、延々と休みなしで。

佐久間宣行:そうだよね。

オークラ:喋るんですよ。で、そういう時って、要は「この企画ってちゃんと成立してるのか、どうか」っていうのを凄く喋って。

佐久間宣行:うん。

オークラ:それを、昔のバラエティ番組を「持ってこい」って見て。「あ、この時、こいつはこういう立場だから、だとしたらこっちはリアクターで」って、全部やるんですよ。

佐久間宣行:うん。

オークラ:で、やりながら成立を勉強していくわけじゃないですか。

佐久間宣行:うん、うん。

オークラ:ってことは、そこを勉強すれば、みんな同じようなレベルのバラエティ番組を作れるんじゃないか、演者の個性とかあれど、作れるんじゃないか、と。

佐久間宣行:うん、うん。

オークラ:ある程度の平均点のお笑いが作れるんじゃないかなって思ってた時期があったんですけども。

佐久間宣行:うん。

オークラ:そうなってくると、「オリジナリティって何なのかな?」ってずっと思ってた時期があったんですけど。

佐久間宣行:はい、はい。

オークラ:で、佐久間さんと一緒に「キス我慢選手権」やったじゃないですか。

佐久間宣行:やった、やった。

オークラ:『ゴッドタン』が始まって3ヶ月ぐらいで。

佐久間宣行:お試しレギュラーぐらいのラストにやったんですよ、最終回に。

オークラ:あれは、凄い可愛いみひろっていう女の子がキスを迫って、みんながキスを我慢しなきゃいけないって企画じゃないですか。

佐久間宣行:うん。

オークラ:だから、色仕掛けを色々して、みんなが我慢するっていうのが企画の成立じゃないですか。

佐久間宣行:うん。

オークラ:でも、劇団ひとりが、天才・劇団ひとりが、その企画成立をしないで、いかに良いキスをするかっていう方向に持ってった。

佐久間宣行:ジャズみたいに、アドリブにしていったんですよね。

オークラ:はい。その時に、それを俺と佐久間さんが、そうする方向にバッと持ってったじゃないですか。

佐久間宣行:うん。

オークラ:この時に俺、気づいたんですけど、「あ、成立してないものが個性なんだ」って思ったんですよ。

佐久間宣行:ああ、なるほど。しっかり成立してると、似た番組になってくけど。

オークラ:そう。

佐久間宣行:ぶっ壊れたところをそのままにすることが個性だってことね?

オークラ:そう。成立と不成立の、このちょうどいい中間、ぶっ壊れすぎても良くないし。

佐久間宣行:うん。

オークラ:そこから、劇団ひとりのために、いかにいいキスをさせるかっていう、こっち側の作戦になってきたわけじゃないですか。最終的には、劇団ひとりにキスさせないようにするっていうふうにして。

佐久間宣行:そう、そう。

オークラ:素晴らしいドラマみたいのを作ってくわけじゃないですか。

佐久間宣行:作った。

オークラ:「これが個性なんだな」って思ってきて。そこで、「あ、この人だったら」って、その個性…ノリが共有できるな、と思って、「あ、もうチームとしてやっていけるな」と思ったんですよね。

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