2020年12月31日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が、バラエティ番組の「ひな壇」は薄型の大型テレビ普及により隆盛して「スマホでのテレビ視聴」で廃れていく運命にあると語っていた。
西野亮廣:そもそも、ひな壇っていうものがなんでこの世界に広がったのかなっていうことを考えた時に、やっぱり、ひな壇っていうものが広まったのって、2000年入ってからなんです、どう考えたって。
伊集院光:大勢の若手の芸人がずらーって並んで、「おい!おい!」ってなった。
西野亮廣:はい。あれ、2000年入ってからで。ただ、ひな壇っていうあのシステム自体は、それこそ『元気が出るテレビ』とか、1980年代ぐらいからあって。でも、それが別にそんなにテレビをつけても、「ひな壇」っていう形ではなくて。
伊集院光:うん。
西野亮廣:2000年入ってからバッて増えたなぁと思った時に、その理由は何なのかなって考えた時に、「まぁ、多分ここだな」と思ったのが、やっぱり薄型テレビが急に普及して、テレビの画面が大きくなったんで。
伊集院光:はい。
西野亮廣:人数が多くなっても、耐えれるようになったというか、画の座りが良くなったっていう。
伊集院光:凄いね、きちんとした分析で、本当にそうだと思う。
西野亮廣:はい。
伊集院光:それこそハイビジョンになる、画面デカくなるってなると、大勢いたって、一人一人も見えるしね、それは大きいよね。
西野亮廣:ただ、今、スマホでテレビを見るようになってきた時に、大勢っていうのが面白い、面白くないの話ではなくて、シンプルに見にくくなってきている。
伊集院光:うん、うん。
西野亮廣:顔が確認できないので、40人とかだと顔が確認できなくなるので。
伊集院光:うん。
西野亮廣:っていうと、ひな壇っていうものは、テクノロジーによって生まれて、テクノロジーによって廃れていく、そういうシステムだなと思った時に、早い内に少人数で耐えれる芸人になっておかなきゃいけないよねっていう。
伊集院光:うん。
西野亮廣:なので、早い段階でひな壇は降参しますって言いました(笑)
伊集院光:一理あると思う。もちろん、面白いことを基準に両方やればいいと思ってるし、未だに自分も両方やろうと思ってるから。
西野亮廣:はい。
伊集院光:だけど、やっぱり一理…いや、二理ぐらいあるから、痛いんだよね。不安を煽っちゃうし。
西野亮廣:はい、はい(笑)
伊集院光:ひな壇が一番得意な芸人さんたちは、ビビるから怒るんだよ。