古舘伊知郎、大船渡高校・佐々木朗希投手の登板問題で「張本勲vsダルビッシュ」といった二者択一を迫る世の中に疑問「いただけない」

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2019年8月2日放送のニッポン放送のラジオ番組『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(毎月第2もしくは第3金曜 22:00-24:00)にて、フリーキャスターの古舘伊知郎が、大船渡高校・佐々木朗希投手の登板問題で「張本勲vsダルビッシュ」といった二者択一を迫る世の中に疑問を呈していた。

古舘伊知郎:大船渡高校の話ですよ。張本さんが言ったでしょ?大船渡の佐々木投手ね。決勝。この登板回避ということで。

「絶対に投げさせるべきだ」と。「チーム全体が待ってるんだ」って根性論を言って、ネットで大炎上と。ダルビッシュも反応してね。「お願いが一つできるんだったら」っていうことで、投げさせない。これ、賛否両論ってあるんだけど。

俺はそのことに関して、どっちなんだって意見を全然言いたいと思わない。なぜなら、両方あると思うから。張本さんが言ってるのは、昭和論ですよ。あるいは、高校野球とはなんぞやってことを張本さんは言っていて、分かるわけですよ。

うさぎ跳びなんてのは、まったくナンセンスだって言われて、トレーニング方法から除外されたけど、根性論でやってた。だけど、高校野球全体で言うと、張本さんの気持ちは分かるって言ったら生意気だけどさ、ありますよ、やっぱり。

あのかちわりだって風物詩なわけだし、暑い中で。あれは夏場、「こんなところで熱中症になったらどうすんだ」と。それでもやってるわけだよ、なんとかギリギリね、一生懸命、体を鍛えながら。

そういうつらい中で、甲子園の土を持って帰る。泣きながら瓶詰めする。あれだって、地上げ屋じゃないんだから、土地を持ってくなって文句は出ないじゃないですか。全部風物詩の中で、あえてですよ。あえて、肘や肩を壊すかもしれないけど、みんなのためにやるって時に、ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンっていうのあるじゃない。一人はみんなのためにっていうの、あるんだったら張本さんの言うことは正しいってなるわけだよ。

オール・フォー・ワンで言えばさ、これは素晴らしい高校生のことを思って、今後のことがあって、肘を壊させちゃダメだ、と。手術できるからって、安易に手術するほど壊させちゃダメだって意見も凄くよくわかる。

だから、両方分かるんで、何を言いたいかって言うと、このことに関して、どっちがなんだって言いたいわけじゃなくて、二者択一を迫る世の中ってなんだろうって思うんだよね。

黒があって、白があって、ライトグレーがあって、ミディアムグレーがあって、チャコールグレーがあってさ。色んな色味があるわけじゃない。だから、張本さんが言ってるのは昭和の野球論だよ。

で、32歳かな、大船渡の監督が下した戦略は、今の考え方ですよ。どっちもあるんだよ。それを「どっちなんだ?」っていう、その色んな情報の出し方。で、大炎上、大炎上っていうのはいただけないんだよね。

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