2020年9月29日配信開始のYouTubeチャンネル『かまいたちチャンネル』の動画にて、お笑いコンビ・かまいたちの濱家隆一が、ニューヨークのキングオブコント2020決勝2本目のネタは「決勝のお客さんが引く要素満載」でありネタのチョイスミスで優勝を逃したと指摘していた。
山内健司:ニューヨーク、めっちゃもったいなかった。
濱家隆一:めっちゃオモロかってんけどな。
山内健司:これがまさに、キングオブコント決勝の特徴が出てるというか。多分、準決勝でもやったのかな。準決勝ではウケると思うんですよ。
濱家隆一:うん。
山内健司:キングオブコントの準決勝って、お客さんが凄いお笑いコアな人で、色んなネタを見た上で、理解して笑うタイプのお客さんなんですけど。決勝は真逆。ポップなネタな方がお客さんは笑うっていう会場なんですよね。
濱家隆一:笑うポイントが、明確に伝わりやすいという。
山内健司:そう。だから、ツッコミないボケとかは、結構伝わりにくかったりするんですよ。「なんでやねん」ってツッコんだことで、お客さんが「あ、そこ笑うところなんだ」ってなって、笑ったりするタイプなんで。
濱家隆一:うん。
山内健司:僕らも一回決勝行った時に、ホームルームのコントでガラスの破片をベローッて舐めるのだけで、「キャー」って言われたんですよね。「あ、そういうので引いちゃうお客さんなんだ」と。血糊とかで引いちゃうんだってことで、次の年はもう、引く要素を極力減らしたネタにしたんですけど。
濱家隆一:うん。
山内健司:ニューヨークの2本目は、オモロイんですけど、決勝のお客さんが引く要素満載のネタなんです。
濱家隆一:はっはっはっ(笑)
山内健司:まず設定の…「そんなところで引くなや」ってニューヨーク的には思うんでしょうけど、設定のヤクザ、あのシチュエーションっていうだけで、ちょっと構えているお客さんもいたと思うんですよ。
濱家隆一:うん。
山内健司:でも、あれは恐らく『アウトレイジ』をイメージして、『アウトレイジ』の「なんだテメェ、やるのか?この野郎」みたいな、すぐ喧嘩になるみたいなので、『アウトレイジ』みたいになってるってところを見せたかったと思うんで。
濱家隆一:うん。
山内健司:まず、『アウトレイジ』見てる人が見た方がダントツ面白いのは間違いないと思うんですよ。
濱家隆一:ふふ(笑)
山内健司:でも、客席見たらお客さんは若い女の子。『アウトレイジ』見てない人も中にはいるだろうなぁっていう中で、「どう見ていいか」っていうのが伝わるまでちょっと時間かかったやろうなぁっていう。
濱家隆一:うん。
山内健司:プラス、やっぱり髪型ミスったことで渋ってる、めちゃめちゃ渋ってる。「そんなにミスってないのに、もう出すタイミングを見失ってもうたから、出せないんですよ」って、怖い人がイキッてる感じが全然伝わってなかったっていう(笑)
濱家隆一:分かんねんけどな。こんなしょうもないことでも、タイミング逃したらもう、意地張って無理やねんって、めっちゃ分かんねんけどな。
山内健司:そう。それが大事になって、刀突きつけられて、「髪型見せるか、死ぬかどっちかにせぇや」「斬ってください」って死を選ぶとかも、見せたらエエやんってオモロさなんですけど、いかんせんお客さんが入りでついてきてないから。
濱家隆一:うん。
山内健司:やっぱりちょっともったいないなって。で、最後のパンパンパンって撃つところとかも、絶対引いてたから(笑)
濱家隆一:はっはっはっ(笑)
山内健司:決勝であれは、絶対引くんです。相当じゃないと。
濱家隆一:うん。
山内健司:だから、一本目のドリルも、濱家が言ったように、屋敷のツッコミが抜群やったから引いてなかったですけど、あれヘタにやったら引いてるボケですから。
濱家隆一:めっちゃ引いてると思う。
山内健司:それが2本目では上手いことできなかったというか。ニューヨーク、前に見せてもらったコントで、凄いオモロイのあって。それやってたら、まくりもあったなぁってぐらい。
濱家隆一:まくりもあった。
山内健司:これに関してはもう、完全にネタのチョイスやなぁっていう。キングオブコント決勝には向いてないネタだったな、と思いました。