古舘伊知郎、トランプ大統領が「声が大きいだけの恐怖政治」を続ける中でいつしか「化けの皮が剥がれて、急にリーダーを降ろされる」時が来る可能性を指摘

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2020年6月5日放送のニッポン放送のラジオ番組『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(毎月第2もしくは第3金曜 22:00-24:00)にて、フリーキャスターの古舘伊知郎が、トランプ大統領が「声が大きいだけの恐怖政治」を続ける中でいつしか「化けの皮が剥がれて、急にリーダーを降ろされる」時が来る可能性を指摘していた。

古舘伊知郎:今、不安だから。スローガンや言葉にすがりついちゃうっていうのは分かる。すがりつくだけじゃダメだなって俺が思うのは、やっぱり、不安だとすがりついちゃうのは、大きい声でガンガン、ストイックで過激なことを言う人間の笛吹きについて行っちゃおうとする傾向にある。

これは大間違いで、アメリカなんか含めても、気をつけた方がいいと思ってんだよね。というのはね、俺、動物行動学とか生物学の専門の先生が言ってたことで、印象に残ってるんだけど。

チンパンジーなんかは、リーダーになるボスがいるじゃない。オスがボスになってリーダーになっていくわけだけど。そのボスザル社会のチンパンジーの世界において、比較的小ぶりで強くもなんともない、喧嘩とか闘いを制してリーダーにならないオスが、フッてリーダーになっちゃう時があるんだって。

それを観察していると一つの例が出てきて。缶に石っころみたいな硬い物を入れて、ガンガン、ガンガン大きな音を立てるんだって。大きな音を断続的にタイミングよく聞かされていると、みんな不安と恐怖がチンパンジーのグループ、共同体の中で恐怖が募ってきて。やがてその小さめの戦いに勝ったこともなんともない、強けりゃいいってもんじゃないけど、闘いに勝ったことのないチンパンジーがリーダーになって、みんな付き従って、従順に従っちゃうんだって。

で、調子に乗ってリーダーやって、リーダーの資格もないくせに、ガンガン、ガンガン缶から鳴らしてるでしょ。そうこうしてるうちに雨季が来たり、色んなことが起きて缶自体が錆びついちゃうと、中のものも摩耗して、全く音が聞こえなくなっちゃう、錆びついて。

そうすると、化けの皮が剥がれて、急にリーダー降ろされんだって。俺、アメリカのトランプ大統領って今にそうなんじゃないかって思うんだよ。

もう本当に、「略奪が来るなら、その後に銃撃が来る」って、1960年代のある警察の本部長がキング牧師が暗殺された時に脅しかけたのを応用して、ツイートしたりするでしょ。
ああいうのが、今の俺はチンパンジーの缶をガンガン、ガンガン鳴らしてる話に似てきて、気をつけた方がいいなぁって思う。

あと学者の先生が言ってることで、「ああ、権力ってのはこういうものかな」と思うんだけども。同じように、缶鳴らさないけど、戦いもしてないんだけどリーダーになるべくしてなった器めいた、小柄なチンパンジーもボスになるんだって。

で、これは缶を鳴らす恐怖政治と違って、どういうことかなって学者が一生懸命研究すると、常日頃から、日常から常に弱いものとか、子供とか、メスとかを、一生懸命面倒を見てるチンパンジーなんだって。

そういう人間が、気がついたら推挙されるんだって。かくありたいと思わない?俺はね、この話好きでさ。今日ね、ぜひ声がデカイリーダーに、我々は騙されずに、思考停止にならないでって話をしたかったんだけど。

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