2020年5月11日放送の文化放送系のラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、大竹まことが、ナインティナイン・岡村隆史の「コロナと風俗嬢」発言を批判した社会起業家・藤田孝典氏に、解釈によっては「風俗という仕事を認めていないということにはならないか」と指摘していた。
大竹まこと:藤田さんがお望みになっているような、健全な形の社会があればいいと僕も思うんですけども。なんか…今まで、曖昧になってきたこと、性風俗に関しても、グレーゾーンみたいなこと。それから、たとえば刑務所に入った人が、出所してきて、受け皿がない、みたいなこと。
藤田孝典:はい。
大竹まこと:みたいな社会には、どうしようもないゾーンがありますよね。それが全て明るく健康的な毎日を送る、健全な社会だけじゃないと思うんですけど、違いますか?
藤田孝典:あ、本当におっしゃる通りで、様々、まだ社会には課題があると思いますね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:なので、「これは社会の課題なんですよ」って認知してもらうことは、やっぱり大事だと思いますね。私も、必要なことは、貧困が故に性産業なのか、生活保護なのか、社会保障なのかっていうところで、二者択一ではないと思いますけども。
大竹まこと:うん、はい。
藤田孝典:もう少し、生活保護なり、社会福祉の方向性もあるんですよってことを、これを機会に考えてもらいたいっていうふうに思いますね。
大竹まこと:性風俗の現場ですけども、経済的な視点だけで「可哀想」っていうには、風俗っていうものがですね…風俗の中の幅は僕は知りませんけども、風俗っていう仕事を認めてないみたいなことにもなりませんか?
藤田孝典:そうですね。本当にそういう議論もあると思いますね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:これは長いこと、実はセックスワーク論って言われてきていて、様々な派閥が議論を重ねてるんですよね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:なので、これもまた学問の領域でも、社会的にも議論をやっぱり進めていかないといけないと思いますね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:私が強調しておきたいところは、本来は社会福祉・社会保障が充実していて、ちゃんと女性でも様々、男性と同じように働けるような環境が社会にあるのであれば、その選択肢をとるのかどうかってことも含めて、社会的な議論をしていって欲しいと思いますね。