2020年5月11日放送の文化放送系のラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、大竹まことが、ナインティナイン・岡村隆史の「コロナと風俗嬢」発言が大炎上するきっかけとなった指摘を行った社会起業家・藤田孝典氏に、「リスナーからの同じ相談に、どうお答えになりますか?」と質問していた。
大竹まこと:二度も謝ったんですけども、収まりがついてないみたいですね、世間の。
藤田孝典:うん…まぁ、そうでしょうね。さすがにやはり、私達も聴いていて驚きましたからね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:貧困、生活困窮に至る方たちを、要は性的に搾取するのを待ち望むっていうふうに、そういう主旨の発言でしたから。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:まぁ、ちょっと擁護のしようがないっていうんですかね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:なので、その後の行動がやっぱり求められているんじゃないかなぁっていうふうに思いますけどね。
大竹まこと:たとえばどんな行動を期待されてますか?
藤田孝典:たとえば、私達も支援してますけども、10代、20代で、貧困が故に生活困窮している方とか、女性の支援をしている方とか、あとは夜の仕事をしている方の生活支援だとか、セカンドキャリアっていう転職支援をしている団体もたくさんありますので。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:できればそういった方の声を聞いたり、活動に参加してもらったり、寄付してもらったり、様々、できることを検討いただきたいなぁというふうに思いますね。
大竹まこと:うん。あの…これは、ちょっと間違っているかもしれないんで、間違っていたら、私も直していただきたいと思うんですけど。ちょっと質問していいですか?
藤田孝典:はい。
大竹まこと:まぁ、岡村は前に、うつ病を患ったりしてますよね。それと、そういうところに深夜のラジオに相談がきた、と。
藤田孝典:はい。
大竹まこと:岡村は、その間違ってるんですけど、そのラジオのリスナーの発言に、寄り添う発言をしたわけですよね。それは大きく間違えたなぁと僕も思うんですけども。ただ、その…この質問ね。リスナーからの質問ね。
藤田孝典:うん。
大竹まこと:僕はね、「僕に来たらどうするんだろう?」って思ったんですよ。
藤田孝典:うん。
大竹まこと:藤田さんは、社会福祉士でもいらっしゃいますよね。
藤田孝典:はい。
大竹まこと:この質問っていうか、この相談が、藤田さんのところにもしきたらですね、どうお答えになりますか?
藤田孝典:そうですね(笑)まず、適切な質問ではないと思いますね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:ラジオは事前に、当然、どんなハガキが届いているか、どんな状況になるかっていうことが、把握されてると思いますので、まずはちょっと、このご時世ですから。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:色んな方たちが、色んな背景を持って、ハガキを書くことは分かりますけども、どれを選んでラジオに出して、パーソナリティの方が答えを導き出すのかっていうことは、もうちょっと慎重に検討いただきたいなぁと思いましたね。
大竹まこと:今、ラジオってたとえでしたけど、そうじゃなくてですね、個人的に僕なりね、藤田さんなりにこういう相談が来た時は、どうなさいますか?
藤田孝典:うーん…まぁ、そうですね(笑)私の立場からは非常に答えるのが難しいと思いますね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:だから、要はなぜそういったことをしたいのかっていうことを聞いていったりとか、他にストレスを発散する方法はないのかってこととか、性的な搾取を待ち望むというような状況にはならないように、発言をしていきたいなぁと思いますね。
大竹まこと:もちろん、おっしゃってることは正しいんですけども、もう少し考えると、これは論外な話ですけども、たとえばですね…間違ってたら直してくださいね。たとえばですね、色んな例がありますけど、女性と上手く恋愛関係を結べない、と。
藤田孝典:うん。
大竹まこと:どうしても結べない、と。女の人が怖かったりとか、恋愛が振られてばっかりとか、上手くいかないような人も、世の中にはいますね。
藤田孝典:うん。
大竹まこと:で、そういう人たちが、こういう風俗的なところを利用したりもしますよね。
藤田孝典:うん。
大竹まこと:で、そういう意味合いは、あまり肯定できないですか?そういうことは。
藤田孝典:まぁ、私は個人的には、金銭のやりとり、お金のやりとりをしながらそういった行為をするっていうのは、今の状況の中では、前向きにはとらえていないですね。
大竹まこと:うん。
藤田孝典:だから、できれば人間関係を築く場所はたくさんありますので、金銭的、お金で誰かを買う、お金で誰かとの関係性を持つっていうのは、積極的にはなかなか肯定するのは難しいっていうことですね。