2020年4月2日放送のニッポン放送系のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が、志村けんとの共演で「バッターボックスに立たないと意味がない」という教えを自ら学んだと告白していた。
岡村隆史:「バッターボックスに立たないと結局意味がない」っていう。これがだから、僕の中でバッターボックスに立たないとダメっていう。
もちろんだから、今日で27年目ですか、『オールナイトニッポン』も、27年やらせてもらったんですけど、数々の言い訳をここでしてきたと思うんです(笑)色んな番組でスベって。「いや、違うねん」と。
大きな特番出たら、スベって帰ってきて、みんなに「何なんや?」ってリスナーに言われて(笑)「いや、違うねん」と。数々言うてきたけども、それもなんで…スベんねん、それはもう俺ら力ないからやねん。
せやけど、バッターボックスに立たないとダメ。バッターボックスに立って、ホームラン打つことも大事なんですけど、バッターボックスに立たなければ、ヒットも打てないし、ホームランも打てないんですよ。
だから、俺はもう三振やで、空振り三振やけれども、バッターボックスには立ったんや、と。それをずっと俺は、思っててんけどね、27年間ずっと。色々スベってきて、心配もかけたかも分からへんけど。
これはなんでバッターボックスに立たないといけないかってなったかって言ったら、これも『春祭』やねんけど。その時はまだ、色んな人気番組がワーッと、『なるほど・ザ・春の祭典』っていう、『なるほど・ザ・ワールド』のパロディで、各番組が集まって、春祭、秋祭みたいなんがあって。そこに出ることがステータスやったんですけど。
初めて出た時ですよね。『学校では教えてくれないこと』、それもだから土曜8時やったんちゃうかなぁ。そうですよね、土曜8時で山田邦子さんがメインMCで、今田さんとか、僕とか恵さん、山田太郎君とかも出てて、そういうバラエティ番組が始まるってなって、初めてそれで『春祭』に出させてもらって。
何にもできない、もう全然前に出ていけない。「このままやと、おっただけや」って思って。「バッターボックスに立ちなさい」っていうふうに、ずっと僕の中で思ってましたから。
その時にも早押しとかなったら、もう志村さんとかワーッて出て行って。早押しやいうてんのに、ボタン押さんとテーブル叩いて「痛っ」って顔をして、大爆笑とんねん(笑)ホンマに色んな人たち、番組関係者から、マネージャーさんから、スタッフからウワーッおる、お客さんは入ってないけど、物凄い数の人たちがおる前で、ボケはんねん。
そこにはもちろん、さんまさんもいてはる、とんねるずさんもいてはる、ダウンタウンさんもいてはる、凄いメンバーがワーっている中で、爆笑をとっていくんですよ。
「これアカン、俺もなんとかバッターボックスに立たたな」って思ってたんですけど、出ていけない。「でもなんか前出ないと」って思ってバーッ走り出した時に、何もね、思ってない、なんとか押そう、出たとこ勝負でバーッ走り出したら、前に楠田枝里子さんいてはって。
その時はもう、キンキン(愛川欽也)と楠田枝里子さんがメインMCで。楠田枝里子さんにドーンッぶつかって。ほんで、楠田枝里子さんが倒れはって。で、すぐ今田さんが来て、「すみません!」って言うて、俺をドーンッ投げはってん。
そこでバッて笑い起きて、「あ、やっぱりこういうなんか前出るチャレンジが必要なんやな」って。
もちろんそれは今田さんが助けてくれはって、笑いになって。俺が別に何したわけでもない、ただ突っ込んで行って。「志村さんみたいに、ちょっとでも目立ちたい」みたいな思いから走って行ったら、たまたまそこに楠田枝里子さんがいて、ぶつかっただけやってんけど。
そこで今田さんがフォローしてくれはって、「すみません、ウチの後輩が」言うて、ドカーン投げてくれはって。それで笑いになって。
その時に思って。「やっぱりなんか前出ないと、何とかバッターボックスに立たないと、笑いなんて起きひんねん」って。それをずっと思っててん。
その時もだから普通に一瞬見ててんで、「志村さんオモロイなぁ、めっちゃウケてるやん」って思って(笑)でも、それはもうただの子供の時から、「わぁ、志村オモロイ」って思ってるだけのことやから。でも、同じ板の上に居るわけですよ。「なんとかせな、前に出な」って。それもだからある意味、勝手に志村さんに教えられたというか。
志村さんは別にそんなん思ってはれへんで。思ってはれへんけど、俺なんかはそういうふうに思ったから。バッターボックスに立つんやって。