2020年2月10日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、沖縄で聴いた民話『ゴリラ女房』に恐怖したと語っていた。
伊集院光:『ゴリラ女房』っていう話を、沖縄のおじいちゃんとおばあちゃんは「そう、そう」って言いながら話してて。
聴いたまんま言うよ。沖縄の5人の若者がちょっと離れた島に行って。そこにデッカイゴリラがいたんだって。
で、「ワーッ、怖い!」って、巨大なゴリラが出てびっくりして逃げようと。そしたら、4人は逃げたんだけど、1人だけ逃げ遅れました、と。それで、ゴリラに掴まっちゃって、ゴリラとやっても絶対勝てないと。そしたら、ゴリラが「ついて来い」って。
ついて来いって言うから、ゴリラについて行ったら、巨大なゴリラがいっぱいいて。さらに巨大なボスのゴリラがいると。で、そのボスのゴリラはメスなんだと。
「ここで暮らせ」って言われて、「分かりました」ってここで暮らしてたら、この青年をボスのメスゴリラは…新鮮だよ、沖縄のおじいちゃんとおばあちゃんから、「メスゴリラ」って言葉出るのいいでしょ(笑)
デカイメスゴリラが男の子と暮らす内に気に入っちゃって、その男の子と結婚すると。結ばれるんだ、と。で、メスゴリラとの間に子供ができる、と。その青年と。
その子供が、ゴリラとしても、ゴリラ的にも人間的にも、物凄く醜い奴が生まれるんだって。物凄い醜い子供が生まれるんだけれども、まぁでも二人は自分の子だからっていうんで、二人で仲睦まじくその子ゴリラを…ゴリラ人間を。なんつーの、トリンドル玲奈的な、「ゴリラ人間」を(笑)
で、育ててるんだけど、日増しに青年は帰りたいと思うようになる。帰りたいと思うんだけど、タイミングがないから。ある日、そのゴリラたちの集団の、なんかの時のごちゃごちゃに…多分、RADIO EXPOだと思うのね(笑)
RADIO EXPOの凄い大騒ぎの中に、一人だけ協力的じゃない形で…俺じゃねぇか(笑)で、その距離をとって、舟をこさえて逃げようとする。いかだをこさえて、隠しといて逃げようとする。
で、逃げる途中で、メスゴリラ、ボスメスゴリラがゴリンドル玲奈を抱いて、追っかけてくるんだって、ゴリンドルを抱きながら。
で、「行くな!」って言うんだけど、ドーンッて突き飛ばしちゃって、ゴリラがゴロゴロゴロって転がってっちゃって。
必死にいかだを漕いでたら、後ろの方で何かメスゴリラは叫んでて、叫んでるなぁって。でも、振り向いたら情も移るしって思って。そしたら、バキバキバキバキって音が聞こえたの。
で、思わず振り向いたら、メスデカデカママゴリラが、子供のそのゴリラ人間を八つ裂きにしていましたとさ…おしまいって。
10分の予定が、20分近くもう、この話をしてて(笑)で、「おしまい」って(笑)「え?続きとかは?」「続きとかはない」って(笑)で、これを自分は親父に聴いたっつって。そんなに古いの?ゴリラの(笑)だって、途中、ゴリンドル玲奈とか出てるのに?それは俺が出したやつだから、アレだけど(笑)
すげぇ古い話で。ばあちゃんが言うには色んなところで聴いたことあるんだけど、色んな話がくっついたりはしてるから、「この後もあるのかもしれないけど、私たちが聴いたのはこのえっと八つ裂きにするところまでだね」「そうだなぁ」っつって(笑)
…で、俺の方はバス間に合わねぇから、「どうも」っていう。ダッシュで戻って、バス全然来ねぇの(笑)元々の時刻表の時間に着いてんだけど、全然来ねぇの、バス。だからその先、20分ぐらいやることないんだけど、怖くて(笑)
その話が、超怖くて。