2024年5月17日配信開始のYouTubeチャンネル『千原ジュニアYouTube』の動画で、お笑い芸人・千原ジュニアが、なだぎ武がイジメをきっかけに3年間の引きこもり生活を送っていたという告白に衝撃を受けていた。
なだぎ武:「助けてくれる」と思ってくれていた先生が、助けてくれず。しかも、なんやったらイジリ出したっていうのが、すっごいショックで。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:みんな笑って、先生もなんかね、ちょっとした笑いが欲しいというね、1人をイジッて、みんなで笑って楽しくハイキングしようみたいな感じやったと思うんですけど。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:俺からしたら、関係性もないから。すっごいなんかみんなの笑顔が恐怖やったんですよ。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:こんな恐ろしいことないって。
千原ジュニア:うん、うん。
なだぎ武:あまりにもショックすぎて、もう学校に夢も希望も何もなくなったんですよ。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、もうそれが中3の前ぐらいやったから、もうこのまま学校たとえば3年行って、で、高校行ってもこんな感じやったらもう、夢も希望もない、と。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:なんやったら、もう人生すら挫折するかもわからんと思って、もう高校に行かないって、もうそこで決めて。で、中学卒業する時に、親に「高校行きません、すみません」って。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:ほんならもう、結構、子供の言うことを受け入れてくれる親やったから。「分かった。行きたくなかったら、まぁ行かんでええけど。何かはしないとアカンで」って言われて、まぁ一応就職したんですよ。
千原ジュニア:あ、中学で就職してんの?
なだぎ武:就職してんねん一回、メッキ工場に。
千原ジュニア:え?!全然知らん、え?そうなん?
なだぎ武:そうやねん。社会に一回出てんねん。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、半年ぐらい頑張ったんやけど、15歳にとって、30何歳の大人たちって、もうめちゃくちゃ大人やんか。
千原ジュニア:うん、うん。
なだぎ武:で、休憩時間も話も会えへんし、一緒にご飯食べててもおいしくもないし。
千原ジュニア:うん、うん。
なだぎ武:で、なんか聞かれても「はい…」みたいな、テキトーな挨拶しかでけへんし、もうストレスが溜まっていって、このままやったらもうヤバイと思って、で、もう母親に「行きたくない」っつって、「働きたくない」っつって、で、会社をやめて。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、そこからもう部屋に引きこもり出したの、3年間。
千原ジュニア:え?!
なだぎ武: 3年間、もうずっと引きこもってた。
千原ジュニア:ほんで、部屋でご飯食べて?
なだぎ武:ご飯食べて。用意されたご飯を部屋からこうやって取って。で、当時「引きこもり」っていう言葉がなかったから、もう親もどうしていいか分からへんの。
千原ジュニア:うん、うん。
なだぎ武:だけど、部屋を叩いても返事もせぇへんし、生きてるかどうかも分からへん、と。だけど、なんか最初はご飯を食べてたから、「まぁ、元気ではいるんやな」と。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、そのうちなんかこう…そういう時って、なんやろうね。もうなんか脳みそがぎゅーってなってくるから、ご飯すら食べたくなくなってんのよ。
千原ジュニア:うん、うん。
なだぎ武:なんかこう、存在すらもう消したくないみたいな。
千原ジュニア:うん、分かる分かる。
なだぎ武:分かる?
千原ジュニア:もう、俺ももうガリッガリやったもん。
なだぎ武:ああ、そう。
千原ジュニア:引きこもってる時。
なだぎ武:へぇ。そんな状態で。
千原ジュニア:みんな、家族は働きに行って。ほんで俺、一人で午前中にお風呂入んねんけど。
なだぎ武:ああ!分かる。俺も、午前中に入ってた(笑)
千原ジュニア:なぁ(笑)
なだぎ武:誰もおらん時に、そーっと部屋から出て(笑)
千原ジュニア:うん(笑)
なだぎ武:スパっと風呂入って、また部屋行って。
千原ジュニア:俺は、『おはようナイスデイ』が8時からあって、ほんで9時半から『明知小五郎』を見て。
なだぎ武:うん。
千原ジュニア:で、11時半に終わんねん。その11時半から、『いいとも』までの、ここが地獄やねん。
なだぎ武:ああ、なるほど。
千原ジュニア:ここでやるニュースは、もう全部『おはようナイスデイ』で見てるし。この30分で、お風呂入んねん(笑)
なだぎ武:あ、そう(笑)風呂で埋めるわけや、時間を(笑)
千原ジュニア:そう。その時にふっと見て、「ガリッガリやん」って。
なだぎ武:分かる、分かる。俺もほんで、ご飯をついに食べへんようになって。でも、なんか水分は摂らなアカンと思って。でも、部屋から出るのすら、もう嫌やねん。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:もうその「あ、部屋から出たな」っていう風に意識されることすらもうイヤっていうか。
千原ジュニア:分かる。
なだぎ武:その存在すらもう消したい、みたいな。
千原ジュニア:背中の辺の目で見てる感じな、親とかで。
なだぎ武:ああ、そう!(笑)背中から、めちゃくちゃすっごい目で見てる、みたいな。
千原ジュニア:そう、視線がもうな。
なだぎ武:そう。で、その視線を感じるのもなんか嫌やから、もう本当に動きすらも悟られたくない、みたいな。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:だけど、ご飯も食べへんようになるから、母親も用意せぇへんようになる、と。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:そのうち、果物とかね、そんなんばっかり出してきて、で、果物だけはちょっと食べ出して、とか。で、なんか親がいる時に部屋のリビングに行くのすら嫌やから。「あいつ、出てきたな。リビング行きよったな、冷蔵庫開けたな、あ、なんか食いよんな」って思われるのもイヤやねん。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:だからもう、部屋から出ずに、水分摂る方法はなんかないかなって考えた時に、俺の部屋の窓があって、柵があったわけよ。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:「あ、こっから外に出れるな」と思って、ドライバーでネジ開けて、柵をちょっとこうよけて、部屋から外に出て、コンビニ行って、ドリンクだけ買って。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、またここから部屋に入ってって、泥棒みたいな生活してて(笑)
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:ほんでまた柵をネジで締めて、みたいな。で、その内に、水分補給して、フルーツとか水分しか摂ってへんもんやから、パッて風呂の鏡見たら、もうガリッガリになって。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:力石徹みたいな。そんな状態で、「あ、ヤバイなぁ…」と思った瞬間に、めまいして倒れて。
千原ジュニア:ああ。
なだぎ武:で、母親が救急車呼んで、気づいたら病院運れてて。
千原ジュニア:栄養失調や。
なだぎ武:「こんな生活してたら、死にますよ」って言われて、「あ、俺死ぬんや」と思った時に、「あ、でも死にたくないな」と思って。
千原ジュニア:うん。
なだぎ武:で、帰ってきて。なんか無理やり今度は、逆に食べだすっていう。
千原ジュニア:それ何歳?
なだぎ武:16~7ぐらい。胃も小さなってるから、急に食べても入れへんわけよ。ほんでもう、苦しいだけやから。もう自分で入れて吐いて、食べて吐いて。
千原ジュニア:へぇ。
なだぎ武:その繰り返しで、当時ここに吐きダコがあったもん。
千原ジュニア:ああ、そうなん。
なだぎ武:もう泣いてたよ、正直。吐きながら、「何してんねやろなぁ…」と思って、ボロッボロ、ボロッボロ泣いて。
千原ジュニア:壮絶やなぁ、俺、なんでここまで知らんの?(笑)
なだぎ武:だから、話したことないからね(笑)