2024年3月24日放送の読売テレビ制作の番組『川島・山内のマンガ沼』(毎週日曜25:28 – 25:58)にて、お笑いコンビ・麒麟の川島明が、生きづらさを抱えた「60万人を感動させた」異色のヤンキー成長マンガ『君と宇宙を歩くために』をオススメしていた。
川島明:『君と宇宙を歩くために』。
山内健司:凄い名前(笑)
川島明:泥ノ田犬彦先生。講談社ですね。
山内健司:ふふ(笑)
川島明:2023年、ウェブ漫画誌「&Sofa」にて連載中でございます。
山内健司:うん。
川島明:単行本第1巻まで発売、「マンガ大賞2024」ノミネート10作品に選ばれました。
山内健司:へぇ。
川島明:表紙になってる、この2人が主役だと言っていいでしょう。
山内健司:うん、うん。
川島明:どちらも主役です。
山内健司:うん。
川島明:で、右のね、小林大和君。この子がね、勉強もバイトも続かない、ヤンキー高校生の子なんですよ。でも、小林君、サボってるわけじゃないんですよ。
山内健司:ほう。
川島明:物事が整理できない。
山内健司:うん。
川島明:バイトとかやるんですけど、一生懸命やってる、サボってるわけではないんやけど、一回教えられたことが二個重なると、もうできない。
山内健司:うん、うん。
川島明:で、周りからは「やっぱりヤンキーやから、アイツでけへん」ってことを言われてて、それを聞いてしまう。
山内健司:うん。
川島明:「そうじゃないんやけどな」と。「なんで俺は、人と一緒のことがでけへんのやろ」って、コンプレックスをずっと抱えてる。
山内健司:うん。
川島明:さらにですね、普通のことができない変わり者の転校生が来るんですね。
山内健司:うん。
川島明:それが左側の、宇野啓介君なんです。
山内健司:ほう。
川島明:小林君と一緒で、宇野君も物事を考えながら、パパッと行動することができなくて。
山内健司:うん。
川島明:その代わり、全部メモしてるんですよ。授業のことももちろんですけど、生き方とか。
山内健司:うん。
川島明:「いくら悔しいことがあっても、家に帰ってから泣くこと」とか、色んなことがあったんやろうな、この子、めっちゃいじめられたんやろうな、とか。
山内健司:うん。
川島明:それを小林君が見て、「なんやねん、コイツ」って思うんだけど、「あ、そうか。メモればいいんだ」ってなって。
山内健司:ああ。
川島明:バイト先で、初めてメモる。今までは教えられたこと、メモったらダサいなって思ったけど、レジの段取りとか、ワーッと書く。
山内健司:うん。
川島明:で、やってみる。やってみて初めて、ちょっとだけ褒められるんです。
山内健司:へぇ。
川島明:で、「そうか」と。「みんなは頭の中で整理してできるけど、俺はできひんから、ちゃんとメモって書けば、みんなと同じレベルにいけるんだ」ってことが分かって、一生懸命やる。
山内健司:うん。
川島明:そこで初めて「すみませんでした」が言えたり、ヤンキーだからプライドがあって、「あ、やっぱ俺に期待してへんな」って態度から、「もう一回、一から教えてください」ってことを、宇野君を通じて成長していくんですね。
山内健司:ああ。
川島明:第一話の公開後、SNS上で大きな話題を呼び、60万人が「これは自分の物語だ」と共感し、涙してしまった、二人の少年の友情物語。