2022年10月16日放送の日本テレビ系の番組『午前0時の森』(毎週月・火 23:59-24:54)にて、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、朝井リョウの小説『正欲』は「自分が想像できる多様性だけを礼賛して、秩序整えた気になって、それは気持ちいいよ」という一言の台詞に尽きると語っていた。
若林正恭:『正欲』は、これに尽きるよね、この台詞に。
水卜麻美:はい。
若林正恭:今も、「多様性を尊重しよう」っていうのは言われて何年か経ってると思うんですけど。
水卜麻美:はい。
若林正恭:よく聞くようになって。「自分が想像できる多様性だけを礼賛して、秩序整えた気になって、それは気持ちいいよ」っていうね。
水卜麻美:ああ。
若林正恭:自分がね、想像できる範疇だけの多様性は尊重するけど、その外にいるような二人のお話ですよね。
水卜麻美:これは…かなり影響を受けました。
若林正恭:自分もちょっと、グサグサこない?
水卜麻美:読みながらやっぱり苦しかったし。
若林正恭:苦しいよね。
水卜麻美:苦しいです。凄い世の中のことを改めて考えて。
若林正恭:うん。
水卜麻美:でも、全員が全員、お互いを完全に理解し合うってやっぱり難しいことで。
若林正恭:はい、はい。
水卜麻美:とは言えやっぱり、だからって決めつけて批判したりとか、それは起きがちだから。
若林正恭:うん。
水卜麻美:それって違うよなぁってこととか。
若林正恭:うん。
水卜麻美:それに付随して朝井リョウさんの『どうしても生きてる』ってちょっと前の本も改めて読んだんですけど。
若林正恭:うん。
水卜麻美:『Zip!』やる時に、結構考えてます。
若林正恭:ああ、そのことが頭に入ってね。
水卜麻美:それでも私は言葉選びを間違えて、何かしてしまうこともあるかもしれないけど、そういうことを色々考えなきゃって思った本です。
若林正恭:…水トちゃんの方が説明上手いじゃない。
水卜麻美:そんなことないから(笑)