2021年10月6日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週水 27:00-28:30)にて、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーが、キングオブコント2021が「多様性を受容するネタが多い」と評されることに異論を唱えていた。
佐久間宣行:蛙亭の中野がさ、最初に緑の液体を出した時に、今までのキングオブコントだったら、結構怖いネタをやるとお客さんが準決勝までの男性審査員がたくさんいた頃じゃなくて、この5年間は怖いネタやると「キャー!」って変なノイズになった時期もあるんだけど。
今回は、緑のやつの一発で、結構ちゃんと笑いが来たから。あれは蛙亭のキャラクターが凄いのか、そこまでに持っていった前説のBKBが凄いのか(笑)はっはっはっ(笑)
どっちなんだろうなぁっていうのはあるんだよな(笑)今回はちゃんとお客さん、全然引かなかったからね。だから、それも凄いなぁって思ったな。
ネタがさ、今回色んなところで優しいとか。まぁ、変なキャラクターがいて、そのキャラクターを受け入れてるから、他者を認めるネタが多いって言われたりしたんだけど。
それはもちろんあると思うけど、それはあんまり…なんだろうな、面白いからちゃんと今までの定石を裏切ろうとしていったら、たまたま今回、そういう時期が来ただけだと思うよ。
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なんでも、とにかくお笑い芸人はウケることが第一で。今のお客さんにウケるって考えた時に、ネガティブなことは外しつつ、じゃあどう裏切るかを繰り返していったら、今回、少しそういうネタが増えた、と。
受け手の方に…今までだったら、ツッコミの方がさ、ずっとツッコミ続けて終わったじゃん。変なキャラクターと出会ったら。その方がウケたんだけど、それだけだとお客さんが満足しなくなって、ツッコミの方というか、変わったキャラクターに出会った方にも一枚設定が乗ってるっていうのが新しい展開になったっていう。
本当にもう、現代美術みたいな感じなのよ。ここまでくる賞レースのお笑いのネタって。解釈とのせめぎ合いだから。今回の裏切りがもしかしたら、M-1でまた裏切られて、ガンガンツッコむネタが増えたりするかもしれないし。それぐらいお笑いのスピードが早くなってるなぁって感じた。
ここに立ってる若手芸人はすげぇなって感じました。っていうキングオブコントでしたね。