爆笑問題・バナナマン・オードリーらが語る、実は観客も知らぬ間に起きている「舞台上でネタが飛ぶ」アクシデント

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25日に時事通信ホールで開催された「タイタンライブ」で、爆笑問題・田中裕二が「漫才中、ネタを飛ばしてしまった」と、29日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)で話題となっていた。

大トリのビートたけし(立川梅春)が急遽出演取りやめとなってしまったため、12~3分のネタを17分に伸ばして漫才を行ったこと、時事ネタから急に「毛色の違うネタ」を行うこととなったのが原因であったという。

爆笑問題・田中、タイタンライブでの漫才で最後のネタを飛ばしてしまったと告白「甘くみたんだよね(笑)」

田中裕二:最後のネタって、それで最後だし、それだけ独立してる感じだったから、「逆に忘れようがない」って感覚なの、俺の中で。

太田光:ああ、甘く見てたのか。

田中裕二:そうなのよ。だから、それは練習の時でも一回もつっかえないところで。

太田光:うん。

田中裕二:「次、なんだっけ?」が全くない。

太田光:ただ、逆に断絶してるからね。

田中裕二:そうなのよ。あれ、甘くみたんだよね(笑)

太田光:手がかりがないんだよね。

田中裕二:そうなのよ。

何度も繰り返しているネタは忘れようがないだろうが、新ネタなどは忘れてしまうお笑い芸人は多いようだ。現に、オードリーもフジテレビ系の新春番組『初詣!爆笑ヒットパレード』で漫才中、春日俊彰がネタを飛ばしてしまうということがあったと、若林正恭が明かしていた。しかも、春日は指摘されるまで全く気付いていなかったという。

オードリー若林、春日が『爆笑ヒットパレード』で漫才のネタを飛ばしたと明かす「飛んだと春日は全く気づかず」

若林正恭:『爆笑ヒットパレード』は、春日がネタ飛ばしたからな。

春日俊彰:そうなのよ(笑)

若林正恭:物議を醸してんだけど。

春日俊彰:ごっそり頭のところを飛ばしちゃってさ、気づかないの。終わるまで。

若林正恭:うん。

春日俊彰:終わって、次のスタジオに入ったわけですよ。その前室で待ってる時に、若林さんから「あそこと、あそこ飛んでたぞ」と。

若林正恭:うん。

春日俊彰:その時点でも気づいてないの。「え?!」って。はたと思いだしてね。丸々、頭の方飛んじゃった。

若林正恭:思ったのがさ、「飛んでたよ」って言ったらさ、すぐに謝れよって思って。

春日俊彰:ふふ(笑)

若林正恭:「飛んでたよ」って言ったら、「はい?」みたいな。「『はい?』じゃねぇよ、お前が絶対に飛んだんだよ」って思って(笑)

春日俊彰:いつもだったら、「あっ」って思ってると思うの。気づいてないの。それでも、「いやいや、若林さん。ウソでしょ?」って思ってるのよ。

若林正恭:うん。

春日俊彰:結構、ガッチリ飛んだね。飛んだのも覚えてないくらい。

だが、オードリーの漫才は、噛んでしまっても、ネタを飛ばしてしまってもリカバリーはできるようになっているのだという。

若林正恭、オードリーの漫才について「噛んでもネタを忘れてもリカバリーできる」

若林正恭:久しぶりに舞台に立つんだけど。緊張するのよ。「どこを飛ぶか」とか。「噛んだら…」とか、「ここの順番が…」とかって。でも、三回舞台に立って、初めて「そういえば、噛んでも順番間違えても、取り戻せるんだった」ってことを思い出したのよ。

春日俊彰:ああ、なるほどね。

若林正恭:たとえば俺が噛んだら、「噛んだじゃねぇか!」ってお前のせいにして、「それはお前のせいだろ」ってなったり。順番間違えても、「ネタ忘れたじゃねぇか!」って言っちゃって、「どこだ?」って言って春日に言わせて、その間に思い出すとかが出来てたから。

春日俊彰:うん、なるほどね。

若林正恭:稽古なんかしてなかったじゃない。文化祭とか、学園祭回ってた頃は。

春日俊彰:うん。

若林正恭:だから、そんなちゃんと覚えてなくて良いんだってことを、三回目で思い出した。だから、あんまり緊張しないっていうか。

春日俊彰:どうにでもなる、と。

バナナマンは、毎年恒例のライブでは新作コントを行っているのだが、そこでも「(台本の)1~2ページ」ネタを飛ばしてしまったこともあったのだという。

バナナマン設楽、コントで「1~2ページ台詞が飛ぶ」こともあったと告白「それでも観てる人は気づかなかったりする」

設楽統:明らかに噛んだりとか、人のセリフをとっちゃって言って、またそこに戻るとかが一瞬で行われたりとか、スゲェ黙っちゃうとかは気づかれるけど。

日村勇紀:それは気づかれる。

設楽統:たとえば、4~5行ポンッて知らない内に抜けることあるんだよね?

日村勇紀:ある。

設楽統:何回もやってると。間違えるわけないようなところが抜けるとして、あとでスタッフの子とかに「あそこ抜けてましたよ」とか。

日村勇紀:「え?何それ?」とか。

設楽統:って言ったら、俺も気づかない、日村さんも気づかない。でも、多分、そういうのってお客さん分からない。

日村勇紀:うん。

設楽統:なんなら、俺らなんか昔、1~2ページ飛んだことあるよね。

日村勇紀:ある。それが戻ってきたりとか(笑)

ちなみにアンガールズは、M-1グランプリの予選出場時、慣れない漫才、しかも新ネタを行った際、山根良顕がネタを飛ばしてしまい、台本にもないセリフを口走ってしまい、2人でパニックに陥ってしまったと明かしていた。

アンガ田中、M-1予選で大スベリした過去を告白「1分半くらいの時に、山根がネタ飛ぶ」

田中卓志:1回戦、2回戦通って、3回戦初めてルミネになったんですよ、会場。エライ広い会場で。それで、出て行ったんですよ。そこから、新ネタをやったんですよ、初めて。1回戦、2回戦は。

山根良顕:漫才は、ほぼやったことないから。

田中卓志:そう。それで、1回戦、2回戦通って。3回戦も同じのをやったら印象が悪いだろうということになって。「それじゃあ変えよう」って、ちょっとネタを変えて出たら、3分くらいの尺で1分半くらいの時に、山根がネタ飛ぶんですよ。

山根良顕:うん。

田中卓志:それで、一瞬分からなくなったような顔をしたんですよ。ヤバイと怖くなったけど、俺はもうとりあえず、フォローをするとかそんなことできないから。山根が、ちゃんと言ってくれるのを待っていたら、何を血迷ったか、台本上にない、俺がネタ帳に書いていた右上の一言を言ったんですよ。

ケンドーコバヤシ:はっはっはっ(笑)

田中卓志:何か分からない。

山根良顕:多分、何か言おうと思って。

田中卓志:大したことないような一言を、書いてたんですよ。それを言って。それで、俺も「何でそれを言うんだよ」ってなるじゃないですか。

ケンドーコバヤシ:うん。

田中卓志:でも、観客は俺がネタが飛んでいるように見えるんですよ。山根のセリフで止まっているから。俺も、「どうしよう」っていう。お互いに15秒くらい喋らなかったんですよ、400人のお客さんの前で。…それで、仕方ないから、もうこのままだと尺もオーバーしてしまうし、ちょっと先のセリフを俺が言って修正したけど、もう全くウケなくなる。

ケンドーコバヤシ:ああ。

田中卓志:もう話もぶっ飛んでるし。30秒くらいカットした。それでもう鳴り始めて、残り15秒と言ったら、サイレンが鳴り始めて。もう話の途中だったけど、「どうもありがとうございました」って帰ってきて。それはまぁ、スベッてましたね。

お笑い芸人は、何事もないかのようにネタを披露しているが、実は「飛ばしてしまったらどうしよう」といった不安を抱えながら舞台に立っているようだ。

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