2020年9月4日配信開始となったYouTube上の「カジサック KAJISAC」チャンネルにて、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾が、タモリに言われた一言がきっかけで再ブレイクを果たしたと明かしていた。
藤森慎吾:最後の残ったレギュラー番組、『笑っていいとも』だったんですよ。
カジサック:『笑っていいとも』。
藤森慎吾:その時に、僕は毎週の日課として決めてたことがあって。
カジサック:うん。
藤森慎吾:タモリさん、凄い方でしょ。
カジサック:凄い方ですよ。
藤森慎吾:あんな凄い人と、毎週会える機会、そうそうないと。
カジサック:うん。
藤森慎吾:だから僕は、もう『笑っていいとも』行ったら、メイクルームで絶対タモさんいるじゃないですか。
カジサック:いますね、メイクルームでね。
藤森慎吾:しっかりメイクされて、時間も長いから。
カジサック:はい、はい。
藤森慎吾:絶対にメイクルーム入って、何でもいいから毎週タモリさんとずーっと喋ってやろうっていうことだけ、心掛けたんですよ。
カジサック:素晴らしい。
藤森慎吾:で、ある時、そんな感じで毎週毎週、「タモリさんこんなことがあったんですよ」って言ってたら、ある時、タモリさんがポッと言われたのが、「お前さぁ、毎週こうやって話しかけてくるけど、中身、何もないよな」って言われて。
カジサック:はっはっはっ(笑)さすがやな、タモリさん。それまでは何も言わずに聞いてくれたんだ。
藤森慎吾:はい。「お前、何もないな。ペラッペラだな。お前、チャラ男だろ」って言われて。
カジサック:ほう。
藤森慎吾:初めてその時、「チャラ男」っていうワードが、タモリさんの口から発せられたんです。
カジサック:そこなんだ?
藤森慎吾:「チャラ男?なんだそれは」と。自分でもそんなの思ったこともなかったから。
カジサック:はい、はい。
藤森慎吾:「お前は軽薄で中身がない、チャラ男だ」と。「俺、凄い怒られてんのかな、失礼なことしちゃったのかな?」って思ったら、「それ、面白いんだからもっと出していけよ」って言われて。
カジサック:うん。
藤森慎吾:で、『いいとも』の生放送中に、ワンコーナーの司会をやらせてもらえる機会があって、その時に、もう司会のくせにめちゃくちゃチャラくやって。
カジサック:ああ、それまではやってなくて。周りビックリしてたんちゃいます?
藤森慎吾:ビックリしてましたけど、タモリさんが「コイツ、チャラ男だからね」って説明してくれるんですよ。
カジサック:優しいなぁ。
藤森慎吾:その目線をつけていただくだけで、周りが「あっ、これ面白がっていいんだ」と。
カジサック:これ、マジであるとないとでは天と地ですからね。
藤森慎吾:そうなんですよ。そのままスンッて引かれたら「何やってんの?コイツ」ってなっちゃいますけど、タモリさんがそういう目線をつけてくれるから、久本さん、関根さんも面白がってくれる。
カジサック:お客さんも笑う。
藤森慎吾:お客さんも笑ってくれる。初めてそういうふうに、仕事に活かせたのがその瞬間で。