2020年3月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00-15:30)にて、フリーキャスターの赤江珠緒が、新型コロナウイルスの報道のあり方について「専門家以外の人たちがとやかく言うべきではないのでは」とテレビ関係者に苦言を呈したと告白していた。
赤江珠緒:今ね、専門家の方のちゃんとした情報が大事だなぁ、と思う次第でございます。
博多大吉:はい(笑)
赤江珠緒:というのもね、先生のそのさっきの言い訳じゃないけどね…私も言い訳になるからなぁ、もう一回言うのもなぁって思ってたところあるんですけど。
博多大吉:なに?
赤江珠緒:『たまむすび』で、今週ね、月曜日にオープニング一人だったんで、一人で色々話をしてる中で。
博多大吉:竹山が遅れたんだっけ?
赤江珠緒:そう、そう。
博多大吉:もうクビにしましょう。
赤江珠緒:はっはっはっ(笑)それはちゃんとね、訳あってだったんですけどね(笑)
博多大吉:ふふ(笑)
赤江珠緒:そのコロナの騒動のことをちょっと話をしてて。
博多大吉:はい。
赤江珠緒:で、私の表現の仕方が悪かったなって、自分ではちょっと反省してるんですけど。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:世の中、テレビとか見てると、本当に色んな人が「どう思いますか?」って訊かれるし、コメンテーターの人たちも、それは訊かれると答えないといけない職業の人たちだから。
博多大吉:もちろん。
赤江珠緒:「大変ですね、本当怖いですね」って言うじゃないですか。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:で、誰も今、分からないって状況の中で。私はそういう朝の番組とかでお世話になっていた、関係をしていた人間なんで。
博多大吉:キャスターですからね。
赤江珠緒:朝の番組とかは見るんですけど。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:ちょっとやっぱり、同じところばっかり切り取ると、凄く得体のしれないものが余計に世の中、広がっちゃう感じがして。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:「大丈夫なの?」と。で、「あんまり分からない人があーだこーだ言うんじゃなくて、専門家の人に訊いた方がいいんじゃない?」って、自分の仕事の関係者の人とかに、苦言を呈する感じで言ったことがあるんです。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:この数日、数週間の間に。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:でも、それちょっと仕事柄、聞き入れられない部分もあって。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:ちょっと忸怩たる思いでそういうところを見てたんで。
博多大吉:うん。
赤江珠緒:なんか「専門家の人はこういう時は言うべきで、ほかはあーだこーだ言わない方がいいんじゃないかな」って言ってたのは、国民の人がみんなそれを喋っちゃいけないってことじゃなくて、「発信する人たちは気をつけた方がいいんじゃないかな」って意味で言ったのが、ちょっと誤解を生んでいたというのを、言い訳として水曜日に言わせていただいて(笑)
博多大吉:言葉は難しいです。
赤江珠緒:申し訳ないです、私の表現の仕方が悪かったです。
博多大吉:それはもちろん、僕らを含む国民一人一人がコロナについて「大丈夫か?」っていうのは当然なんです。
赤江珠緒:それは当然なんです、話題になるからね。
博多大吉:ただ、テレビやラジオであまりに一方的にね…
赤江珠緒:で、どうしても映像になるところって、人が「オッ」「ワッ」って思うところばかり集めるじゃないですか。
博多大吉:うん、うん。
赤江珠緒:そうなると、「大丈夫なのかな?」っていうね。
博多大吉:だから、こういう未知の病気になってね…正解がないんですよね。
赤江珠緒:うん。
博多大吉:テレビとかは、99.99%大丈夫でも、0.01%はね…
赤江珠緒:そうなんです。だから、広く多くの人に、不特定多数の人に発言する時って、結局、一般化したことしか言えないじゃないですか。
博多大吉:うん、うん。
赤江珠緒:「ほぼ大丈夫だけど、中には危ない人もいる」ってことを説明する時に、「大丈夫なんでしょうか?」って、二者択一で「大丈夫なんですか?大丈夫じゃないんですか?」って言われた時に、「大丈夫じゃない」って選択が一般化する時ってできないんです、一般化する時って。
博多大吉:そう。どちらとも言えない、むしろ気をつけてくださいとしか言いようがないから。
赤江珠緒:それがつもりつもると、変な世の中になっちゃわないかな、という危惧だったのでございます。