2026年5月20日放送のテレビ東京系列の番組『あちこちオードリー』にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、地上波のテレビ番組に未だにこだわる理由について語っていた。
若林正恭:今、Netflixとかアマプラとか配信のところで、すっごい大きい爆笑問題さんの番組が始まるのも嬉しいけど、やっぱりテレビがっていう気持ちがあるんですか?
太田光:要するに、テレビの良さっていうのは、高田先生に言われたんだけど。
若林正恭:ええ。
太田光:「テレビっつうのは、寅さんと一緒だぞ」と。的屋の要するに、「さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい」って。
若林正恭:はい。
太田光:「サラサラ流れるお茶の水、粋な姉ちゃん立ちションベン」とか言いながら、バナナの叩き売りをするわけじゃん。
若林正恭:はい、はい。
太田光:寅さんの役目っていうのは、通行人の足を止める役なんだよ。それがテレビなんだ、と。つまりテレビっていうのはポンってそこにあって、加入料とかそういうんじゃなくて、人が通り過ぎていくのをいかに止めるか。
若林正恭:はい。
太田光:で、止めて、スポンサーの商品を売る役割。それが番組だから「寅さんと一緒だからな」って高田文夫先生に言われた。
若林正恭:ああ、なるほど。
太田光:そりゃそうだな、と。だってタダなわけじゃん、テレビって。で、それを毎日流してるわけじゃん。だから、テレビは偉いと思ってるわけ、俺は未だに。
若林正恭:ああ。じゃあ太田さんの中で、なんかラジオとかの良い部分でもあり、悪い部分でもある、「俺はわかるから聞くよ」みたいなタイプの客じゃなくて…
太田光:ああ、そういうの大嫌いなんだ。
若林正恭:あ、そうあんだ。じゃあ、通りすがりの人が「あ、面白い」って言ってくれるのが好きなんだ。
太田光:そう。「太田バカだな」でもなんでもいいんだよ。
若林正恭:そしたらもう、嫌われようがなんだろうが、注目されたら嬉しいですよね?
太田光:注目されるのは嬉しいけど、ただ嫌われるのはイヤですよ(笑)それはやっぱり。だって人間だもの。相田みつをじゃないけど、相田みつをも多分こんな感じの人だったんだと思うんだけど。
若林正恭:いや、違うと思いますよ。
太田光:はっはっはっ(笑)
若林正恭:太田さん、本も好きじゃないですか、書くのも。本って10ページぐらいかけて1個のこと言えるじゃないですか。
太田光:うん、たしかに。
若林正恭:でも、テレビって短いじゃないですか?
太田光:短い、短い。
若林正恭:で、短く言うには、これだけ太田さんが頑張って言うけど、誤解されてめっちゃ叩かれるとかって、寂しくないですか?
太田光:寂しいって言ってんだろ!だから。寂しいんだよ!
若林正恭:俺も寂しいですよ。「また太田さんが誤解されてる」って(笑)
太田光:はっはっはっ(笑)
若林正恭:じゃあ、結構、通ぶって「俺は分かるよ」みたいな人たちが集まるとか、別にそんなん…
太田光:だから、本当にそういうのは俺、若手の頃に散々、ラ・ママ出た数年の頃に放送禁止ライブみたいなのが当時からあったんだよ。でも、地下の地下、さらに地下ライブみたいなんで。
若林正恭:うん。
太田光:いきなり、「トマトジュース飲みます」って。で、それをこっから出しますって、手首切んだぜ。
春日俊彰:へぇ。
太田光:それさ何が笑えんだって言うんだけど(笑)
若林正恭:うん。
太田光:「アイツは凄い」とか言ってんだよ、裏で。凄いわけねぇじゃねぇか(笑)
若林正恭:はっはっはっ(笑)ああ、なるほど。
太田光:そういうのが大嫌いだった、俺は。
若林正恭:下手したら、過激なYouTubeで人気出ちゃったらそうなってきますもんね、先は。
太田光:そう。そうすると、もうやり用はもうそこしかないんだ。いわゆる刺激的なことをすること以外に、やり用が…工夫がないんだ、何の。で、やっぱり大衆芸能って思ってるから、俺は。
若林正恭:はい。
太田光:大衆っていう言い方は不遜だけれども、いわゆる市井の人たちがみんなが笑ってくれる。それがもう一番の偉い職業だと思ってるから。


