2024年12月30日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、満島ひかりが「ラジオでの一人喋り」においても天才だと思った理由について語っていた。
伊集院光:やっぱり満島ひかりってね、全部において天才なんだろうけど。ラジオが結構天才で。これはもう感覚でしかできないこと、なんだけど。
ちょっとラジオのテクニックの話とかしていいですかね。まち針刺すところまで行ったけど、テクニックね(笑)ちょっと待って、そうすると満島さんがまち針刺してることになるからね、尿道に(笑)
そうなっちゃうと、またここごっちゃになっちゃうといけないから。なんかね、僕は一人喋りのパーソナリティで、特に女性パーソナリティで好きな、好きなっていうか、僕は大事だと思ってるスキルがあって。
それは男性パーソナリティもそうなんだけど、ラジオの前の人にどう呼びかけるっていう話で。で、僕は僕なりに考えたのは、一人と一人で喋ってるように話す。だから、「お前」とか「アンタ」とか喋る。
「笑う時、気をつけないと尿道って意外に細いからね」っていう。まち針が、横貫いて先出てきちゃったら…よくお前、痛いの気づかずに笑ってたなって話だけど(笑)要するに、言われてる…まち針を刺して聞いてる人は、「俺のこと今、言われた」って思うじゃん。1対1の感じになるじゃん。
で、深夜とかでこれは一人じゃなく…この二人じゃなくて、大勢聞いてる感じ出したい時は、「君たち」とか「お前ら」とか「みんな」って言うっていうのがあって。このどっちかをやるっていうのも、基本の基本の時に叩き込まれて。
で、自分の場合は一人は「君」「お前」「アンタ」って言えっていう派で。もう一人は深夜なんだから、そうじゃなくて俺だけじゃない感を出せっていう人で、二人のディレクターが凄い仲悪くて、で、交互にそれを言ってくるわけ。
で、結論はケースバイケースだっていう。こういう話の時は、こうで使い分けるってんで、それで随分やってきたんだけど。もう1個先ってのがあって。それはもう満島ひかりがナチュラルボーンでやっている。何も指示語がないっていう。
本当に二人っきりでいる時に、何度も「河野かずお君は…」って言わないじゃん。言わないのと一緒で、なんかその空気感、誰かに喋ってる空気感をやんだけど、正直俺に喋ってるんじゃないんだよ。リスナーに喋ってんだから。もうドキドキしちゃう、(『ヴォイスミツシマ』のスタジオ)そこにいて。
で、思いっきりまだ喋らないとか。だから首振ったりとか、縦に首振ったりとか、横に振ったりとかしながら聞いてんだけど、その時の感じが「あ、ラジオってこういう、特に女性の一人喋りのラジオってこういう感じで聞いてた」っていう。
透明の俺が目の前にいて、話しかけてるみたいな感じで。だからごめんね、(今年印象的だった出来事)2位以降がないの(笑)もう、別にそれで「すげぇな、この人。天才だな」って思いながら。
天才で、あともうなんか…なんかなもうわかんないけどガラスの向こうにウチ、マネージャーが女性だからいんのがすげぇイヤでさ。57のオヤジがときめいちゃってるところをさ、29のマネージャーがいるのすげぇイヤじゃん。
アイツ、気ぃきかしてどっか行ってくんねぇかなと思って。満島ひかりが今、俺のことを好きになってるのに(笑)今、俺のことを凄い好きだ。俺だけを見つめて喋りたいと思ってるのにね(笑)