2024年12月14日放送のTOKYO FMのラジオ番組『川島明 そもそもの話』(毎週土 17:00-17:55)にて、お笑いコンビ・令和ロマンの髙比良くるまが、M-1グランプリは2024で「1回終わろうと思って」という考えに至った理由について語っていた。
川島明:いつまでもM-1にね、出続けるわけにもいかない人生じゃない。
髙比良くるま:はい。
川島明:どうしていくのよ?これ。
髙比良くるま:それがやっと今年、途中で切り替えられたんですよ、俺。
川島明:え?
髙比良くるま:幸せになれたんです、途中で。
川島明:あら?なに?なに?
髙比良くるま:30歳になったんですよ。
川島明:あ、年齢的に?
髙比良くるま:年齢が。30になって。で、その直前にフォーブスって雑誌の「30 UNDER 30」ってやつで選ばれたんですよ。「世界を変える30歳未満の30人」っていう、激ヤバの(笑)
川島明:激ヤバ(笑)「世界を変える30歳未満30人」入りましたね(笑)
髙比良くるま:1回も海外行ったことない人間が(笑)何を?英語も喋れません、知りません(笑)
川島明:いや、ただ選ばれちゃったんでね。
髙比良くるま:選ばれちゃったんですよ。で、だから『ラヴィット』でもちょっといじられたりしながら。ニューヨークの嶋佐さんに「お前、調子乗んなよ」って(笑)
川島明:ケムリ先生入れなかったんですけども(笑)
髙比良くるま:まぁ、1個上なんで。で、授賞式行った時に、「なんかすみません」みたいな感じになるじゃないですか。
川島明:まぁ、そうやね。唯一やろ?芸人で。
髙比良くるま:そう、で、周りは本当に世界で売れてるアーティストの方とか、特殊メイクをしてて、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMVを作ってます、とか。
川島明:本当に世界だ。
髙比良くるま:「なんか、すみません」って言ったら、「いやいや、とんでもないですよ」みたいな、みんなに言われて。
川島明:うん。
髙比良くるま:そこで、自己肯定感が上がったんじゃなくて、「こんな素晴らしい皆さんと同じ賞をもらっといて、僕、すみません。芸人で何もしてなくて」っていうのって、これ全員に失礼なんじゃないかっていう(笑)
川島明:そうですね。
髙比良くるま:そこになんかやっと気づいたんですよ(笑)
川島明:ああ、そっか。
髙比良くるま:「俺が自分のために卑下してることは、人のためになってないん だ」と。
川島明:みんなを下げようとしてる、と。
髙比良くるま:そうなんですよ、結果的には。ってなって、サービス精神としてそういうの堂々と受け切ろうってなって。
川島明:なるほど。
髙比良くるま:やっと大人になったんですよ、そこで。
川島明:そこで心から受け入れることができた?
髙比良くるま:心から、バチュラーのMCでお馴染みの坂東工さんのMCを同等のトーンで返したんですよ。
川島明:ふふ(笑)
髙比良くるま:「くるまさん、いかがですか?」「そうですね、私も…」みたいな、もう半分ボケですけど降りずに。
川島明:行ききったんやね。ツッコミおらんからね。
髙比良くるま:そうです。別にツッコミがいないからって、「なんですか、この空気」って降りる、それも芸人さんのテクニックですけど、これやめようと思ったんです。M-1も優勝しちゃったし、チャンピオンも背負ってるし。
川島明:ほんで、トロフィーもらったし。
髙比良くるま:で、ちょうどその春先にたまたま『ゴールデンコンビ』ってAmazonのあれも優勝してて。
川島明:そうや。
髙比良くるま:もう凄いなんか上手く行きすぎちゃってて。だけど、卑下しちゃってたんですけど、自分を。でも、もうこれやめようと思って。「意味ない、逆に」と思って。
川島明:そう、そう。
髙比良くるま:で、もう本当に堂々と、「若くして成功しました」みたいなツラで、大股でテレビ局とか歩くようにして。
川島明:ああ、もう。その半年、しんどかったけど。
髙比良くるま:「もう知りません」って思って。
川島明:そっちが選んだんだもん、と。
髙比良くるま:その方が、まだ俺が優勝した価値が出るなって思ったんですよ、俺自体に。
川島明:うん。
髙比良くるま:で、切り替えたんで。だから来年以降、とりあえずM-1は、1回今年で終わろうと思ってるんですよ。
川島明:へぇ!結果はどうあれ?
髙比良くるま:1回終わって。でも、ラストイヤーまでで8年間あるんで。
川島明:まだまだあるから。
髙比良くるま:どこで出てくるんだって、みんなをビクビクさせてやろうと思って(笑)