2024年10月26日配信開始のYouTubeチャンネル『東野vs』の動画にて、お笑い芸人・東野幸治が、キングコング・西野亮廣のミュージカル作品を作り上げる過程を追った「メイキング」こそが面白いという意見に賛同していた。
東野幸治:新規参入で、既存の言うたら舞台でお芝居する。まぁ劇場とか。
西野亮廣:はい。
東野幸治:からのちょっと軋轢というか。もう来るな、来るなみたいなこともあったりもするの?
西野亮廣:ああ、演劇業界、ミュージカル業界はもう今でこそだいぶ、柔らかくなりましたけど。
東野幸治:最初はやっぱり?
西野亮廣:最初はやっぱり、もう…それはもう東野さんのせいですけどね(笑)
東野幸治:え?俺のせい?
西野亮廣:それはそうですよ。僕が、もう詐欺師のように扱われて。
東野幸治:ああ、じゃあ「Aという劇場を1ヶ月貸してください」「いやいやいや、ちゃんとできるんですか?」と。
西野亮廣:はい、はい。「西野でしょ?」っていう。
東野幸治:そういうこと?
西野亮廣:それは、劇場だけじゃなくてキャストさんもそうだし、クリエイターさんもそうだし。
東野幸治:ああ、もう全員が?
西野亮廣:みんなから、「西野でしょ?」っていう。「大丈夫なの?アイツ」って。それは、東野さんが作った空気ですよ。
東野幸治:ふふっ(笑)
西野亮廣:だから、凄い始めにくかった。
東野幸治:ああ、それは何年?どれぐらい前?
西野亮廣:それが2021年とかで。
東野幸治:ああ、コロナの時や。
西野亮廣:はい、あのあたりとかは。
東野幸治:で、ちょっとずつ実績、実際にイベントとかライブ打って、信用を勝ち取っていってってこと?
西野亮廣:そうです。だから、2021年の段階では、その裏側を映すとかは絶対ダメだったんです。ミュージカルで、その裏側映すって何よって。
東野幸治:ああ、なるほど。
西野亮廣:で、しかもその裏側の方が…まぁ、要するにミュージカルのチケットって本番だけじゃなくて裏側、メイキングを見たい層っているじゃないですか。
東野幸治:分かる。
西野亮廣:DVDとかでも、メイキング見たかったりするじゃないですか。あそこにお金払いたい人がせっかくいるんだったらば、制作過程でちゃんとそれをチケットとして売りゃいいじゃんっていうのをやった時の反発が凄かったです。
東野幸治:難しいところよね。だから、作品を見て欲しいのと、「いや、もう裏側とか見せんでええやん」って。
西野亮廣:そう。
東野幸治:「プロやねんから、ステージドンって幕開いて、2時間、2時間半のショーをドンと見せて、感動したらそれでいいやん。なんで裏側の苦労を見せんの?」と。
西野亮廣:はい、はい。
東野幸治:でも、「いやいや、裏側の苦労が面白いやん」と。
西野亮廣:裏側の苦労が面白いのと、もはやどうっすか。なんか結構、映画とかでもそうですけど、もうどんだけ凄いものがバンってきても、それ自体がなんかお祭りみたいになってないと。
東野幸治:あのね…西野さん。ストーリー西野さんの意見に賛同すんの悔しいねんけど。
西野亮廣:ふふっ(笑)はい。
東野幸治:庵野監督の『シン・仮面ライダー』あったんですよ。
西野亮廣:そう!
東野幸治:庵野監督の『シン・仮面ライダー』よりも、NHKで『シン・仮面ライダー』のドキュメントの方がオモロかったんですよ。
西野亮廣:分かる、分かる。
東野幸治:「ああ」って。庵野監督には申し訳ないです、多分、申し訳ない。役者に申し訳ないけど、庵野監督の裏側のどんな演出とか、どんな人なんかなぁ。役者はどんな風に急に無茶振りされて、どう思ってんのかの方が、オモロく俺は感じちゃったの。
西野亮廣:はい、はい。
東野幸治:俺もだから、ストーリー東野なっちゃいましたよ。
西野亮廣:はっはっはっ(笑)なってください(笑)でも、それが大事だなって。どうお祭にしていくかっていうこと。要は、完成したものを事後報告のように、急にある日突然、完成しました。凄いクオリティ高いですって言われても、もうなんか見る理由があんまりないっていう。
東野幸治:っていうところ。だからまぁ、両方の意見あっていいんでしょ?
西野亮廣:はい。ああ、そうですね。
東野幸治:ストーリー軍団は、ストーリーも面白くて作品も面白くて。なおかつその次回作みたいな振り。トータルのストーリーをっていうので考えてて。いやいや、一個、一個ちゃんとプロの俳優が集まって、ドンって幕開いて凄い作品見せます、で、幕閉じる。
西野亮廣:はい。
東野幸治:で、また現実の世界に帰ってくださいねっていうのも凄いけど。
西野亮廣:そうですね。
東野幸治:だから、二極化していったらね、いいと思うんですけど。