2024年9月16日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、三谷幸喜の映画や舞台を見る時に「三谷さんが浮かんでしまう」ことが邪魔をして楽しめないと告白していた。
伊集院光:三谷幸喜監督の映画の封切りが近づくと、すげぇ三谷幸喜さん出るようになるじゃないですか。好みはあると思うんですけど、全スベリしてないですか?(笑)
毎回、僕思うんですよ。三谷幸喜さんバラエティに出る時に、呼ばれて「じゃあ、出てあげますよ」ってことだし、ちょうど映画の宣伝もあることだしってなるんですけど。僕の好みからすると、全スベリしてるんですよね。
で、これは僕の考えなんで、三谷さんも多分お聞きいただいてると思うんで。三谷さんの映画ね、まずよくなかったのが、最初は『ラヂオの時間』ってやつを見ちゃったんです。で、『ラヂオの時間』っていうのは、ラジオ界の話だから、ラジオの制作現場の話だから、俺らには面白くないんですよね。そんなことあるわけないじゃんっていうのが分かっちゃうから。
どうしても引っかかっちゃうんです。それを超えて面白いものはあるんですけど、そこを喜劇化しようとすると、「そんなことどう考えてもないじゃん」が一般の人より突き刺さちゃうから。一般の人はウケてるのかもしれないけど、俺は合わなかったところからスタートして。
2~3本は見てる気がするんですけど。なんつーんですかね、三谷さんが浮かんじゃうんですよね。最たるものだったのが、戸田恵子さんの一人芝居を見に行って。それは三谷幸喜さんが書いたものだって分かってるんだけど。
戸田さんがニューヨークを歩いてた時に、古本屋さんで目に留まった本を買ったら、それが女優さんの伝記で、凄く面白くて絶対舞台化したいと思ったんだ、みたいなところから入るんだけど、その時点で「いやいや、戸田さんそんなに読めます?」っていう(笑)
「古本屋さんでパッてとって、英語の伝記を読めます?」って引っかかっちゃったわけ。で、その話の最後のほうで、「実はこの話、全部フィクションなんです!」ってなった時に、三谷幸喜さんが浮かんじゃうと…なんか、「俺、分かってましたけど」っていう(笑)
「薄々、勘づいてましたけどね。一方的にいないところで全部、俺は騙されたことになってるみたいですけど」ってなっちゃうんです。