2024年7月17日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(毎週水 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、温厚なマンボウやしろを怒らせてしまった理由について語っていた。
山里亮太：ありがたいことにですね、TBSラジオにも15年ですか、もうお世話になってます。このTBSラジオで、こうやってお話しさせていただいてる。だから、他の局でお話しする時だって、たまにはありました。この前、山崎怜奈ちゃんのね、れなちの番組に行かせてもらったりとかして。
それは、ちゃんと事前にね、お話が吉本興業に来て。で、吉本興業からJUNKのチーム、一番偉いね、廣重さんに筋を通して。で、出さしてもらう、みたいになって。そういう普通、段取りがあるんです。
その段取りをすっ飛ばして、他の局に出るってのは、これはもう社会人として絶対やっちゃいけないことなんです。勘のいい皆さん、そして色々知ってる皆さんだったらね、「四の五の言ってるな、山里」と。「早く言えよ」と。そう、出ちゃったんです。
TOKYO FMさんの方にね、『Skyrocket Company』、スカロケの方に。ずっと昔からお世話になってる、マンボウやしろさんがやってる番組なんですけども。そこに急遽飛び込みで出まして。そうなんです、ちょっとどうしてもね、謝んなきゃいけないことがありまして。
で、この事の始まりはですね、先日月曜日に、打ち合わせがあったんですね。また僕、今年の9月の頭の方に、下北沢本多劇場で妄想活劇って、2年に一度やってるんですけど、妄想活劇って、私の脳内の妄想を一人芝居で皆さんに見ていただくというお芝居があるんですけども。
そのお芝居の打ち合わせ、ネタ作りというかで、やしろさんとあとサブ作家のテオ君とか、演出の。やしろさんが演出をしてくださってる舞台なので。それで忙しい中、吉本の本社の方で打ち合わせをやってたんです。
で、LINEの方に打ち合わせの段取りが、「12時半から始めます」と。で、「時間は90分からMAX180分、3時間です」ってきて。で、言ってたんで、打ち合わせをしてたんですね。凄い打ち合わせ盛り上がって。
これ、本当にもう僕、社会人として良くなかったと反省してることなんですけども。でもね、12時半スタートで90分からMAX180分って言ってるから、MAXはいかないだろう、と。今までも言っても2時間ぐらいでいつも終わってたんです。だから、180分は行かないかなって思って、ちょっとある予定を入れちゃったんです。
3時20分にどうしても見たかった映画、『ルックブック』を…これ、新宿の本社で打ち合わせだったんだけど、新宿のバルト9って映画館。なので、ギリギリまでやっていけば。3時ぐらいの打ち合わせ終わるかな、と。で、3時20分バルト9はちょうどいいな、と。
ってことで、『ルックバック』の予約を入れてたんですけど、打ち合わせが思いの外、凄い盛り上がって。で、時計を見ると2時55分ぐらいになって。「いや、これどうだろう」って。でもなんか、自分の中でやしろさんがせっかく提案してくれることに対して、「それで行きましょう」「じゃ、それ宿題で」なんて言って、ちょっと終わらせにかかってる自分、みたいなのもいて。
「急いでんね」「いや、別に急いでないです」「どうしたの？」「全然」って言って。で、やしろさんが「あっ…」って言って。「今の整理すると、これってこういう流れ、面白そうじゃない？」っていう風に、やしろさんがまさかの3時5分ぐらいに脳みそがめちゃくちゃスパークして、アイデアが凄いこぼれ溢れるっていう時間が3時5分に来て。
「山ちゃん、この時どう？」なんて言って、でもこれが本当にライブにとって大事なことがどんどん、どんどん出てくる。で、出てきて。3時10分ぐらいになり。俺も腕時計つけてるから、「ああ、いいっすね」なんて言って、目を掻く振りして時計見て。
3時10分。で、その後も「山ちゃん、ちょっとこれだったらどうなるか考えてもらっていい？今」「あ、それ宿題にしていいですか？」「いや宿題にもするんだけど…今、展開的に…」「こうですかね…あ、でも宿題がいいかもしれないです」って言って。
「でも、こういう感じの話にしていきたいかもなぁ」なんて言ったら、3時15分。で、バルト9っていうところは、俺が勘違いしてたの。これがね、新宿の本社は花園の神社ってところにあって、そこから靖国通りっていう大きな道路があるんです。
靖国通りを挟んだところに、信号を渡ったところに映画館がでっかいのある。俺の頭の中で、勝手にそこをバルト9と思ってたんです。だったら、出て5分、劇場に入れる。で、大体映画ってのは3時20分スタートって言ってても、最初宣伝とかあるから、25分ぐらい。
だから20分になったらダッシュで行こうと思って。でも、3時15分になって盛り上がってる。で、20分になった時にやしろさんになんて言おうと思ったんだけど、「すみません、やしろさん…」っつって。「俺…ちょっと映画予約しちゃって」って。
そしたら、あんだけ優しいやしろさんが、「それ、違くない？」ってなって。「いや、山ちゃんのライブだよ」って。たしかに、俺の一人の舞台なの。「いや、おかしいだろ」ってなって。
でも、俺なんかその時はなんかヘラヘラしちゃって。「いや、でも『ルックバック』っす。で、思いの外、盛り上がっちゃったから」なんつって。「いいよ、もう行きなよ」って言われて、「すみませんね」なんて言って、走って。3時20分には出た。
