伊集院光、映画『首』が万が一つまらなかったら「俺の中ではたけしさんを歴史という位置に置こう」として覚悟を持って観に行ったと告白

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2023年12月4日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『首』が万が一つまらなかったら「俺の中ではたけしさんを歴史という位置に置こう」として覚悟を持って観に行ったと告白していた。

伊集院光:たけしさんの『首』。これが、僕は勝手な個人的な思い込みで、『首』っていうものに期待もしてたし、不安も思ってて。

センチメンタルなことを言っちゃうと、俺らの世代は…俺は、ビートたけしを崇めて生きてきた、と。ずーっと。ラジオをなぜやってるんですかって言ったら、色んな番組に影響は受けてるし、僕の師匠は落語の円楽だけれども。

でも、やっぱり何に影響…どういう笑いに影響を受けてるかって言ったら、ビートたけしなんだよね。ツービートであり、ビートたけしであり。で、後に北野武でありっていう。

でも、このラジオだから正直に言いますけど、たけしさんも落としを召しましたよ。お年を召しまして、いわゆるテレビの笑いで、バカバカホームランを打ち続けるたけしさんとは違うプレイヤーにどんどんなってって。

もしこの色々、こんな背景の中でやる、ついに撮る『首』がつまんなかったら、俺はたけしさんを歴史にしようって思って。大事だよ。大事だけど、俺の中ではたけしさんを歴史という位置に置こう、と。

伊集院光史の中の、ビートたけし時代っていう歴史にしようと思ってたし。でも、「面白いことを作ってくれるんじゃねぇかな、映画だから」って。「やっぱり世界の北野武、すげぇな」っていうのを作ってくれるんじゃないかって。

その時には、ラジオで大々的に「まだ観てねぇのかよ。超面白かったぜ」っていう話をしたい、みたいな。それが凄い揺れながら、公開を待ってるわけ。で、試写会もほとんどやんなかったよね。マスコミ試写会もほとんどなかったから、そういうものもなかったし。

もっと言うと、公開した初日に観に行きたかったんだけど、怖くて。俺の中で、俺の時代が一つ動くから怖くて。でも、そんなことない。絶対、予告も面白そうだったし。絶対面白いんだって戦いをしながら。

その『ゲゲゲの鬼太郎』を見に行った日も、『首』に行こうと思ったけど、『ゲゲゲの鬼太郎』に行った感じ。で、ついに『ゲゲゲの鬼太郎』も観たし、『首』観ちゃおうかなっていう。

アーニャもやってるって思ったけど(笑)でも、『首』に行ったんだけど。なんかね…僕の中の北野武は終わらない。終わらないけど、多分色んな人がこの『首』の感想をポロ、ポロと喋ってるけど、みんな困ってると思うんだよね。

正直言うと、腰抜けるほど面白かったことはない。なんつったらいいのかなぁ、「ここのところは俺が歴史を知ってたらもっと面白いんだろうなぁ」って思ったりとか。あとは、色んな差別っちゃあ差別の話も出てくるし。コメントしづらいところに、たけしさんがどんどん踏み込んでいくから。

そこがこう俺は理解できてるのかっていうことと、理解しないまま「あそこがこうだった」って言えないようなところにバンバン入ってく。で、超残酷シーンとかも、当然、首をバンバン斬りますから、出てくんですよ。

俺、一つだけ言えるのは、俺の隣にいたカップルがキャラメル味のクソでかいポップコーンを食ってて。男の方は途中で、ポップコーン全く食べなくなったんだけど。女の方がすげぇ食ってんのよ。

お前、よくここでポップコーンをモシャモシャモシャモシャ食えんなっていうのと。よく言ってますけど、もうポップコーンを売るのはいいですけど、この映画に関しては、キャラメル味は違うだろっていう感じ。

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