2023年11月18日放送のTBSラジオ系の番組『川島明のねごと』(毎週日 19:00-20:00)にて、放送作家・鈴木おさむが、木村拓哉との出会いは「先輩に仕事を横取りされた」悔しい経験がきっかけだったと告白していた。
川島明:どういった経緯でまず、SMAPと出会ったんでしょうか?
鈴木おさむ:あの…その前に、ニッポン放送で常盤貴子さんが『悪魔のKiss』ってドラマで売れ始めて。
川島明:ああ、はいはい。
鈴木おさむ:オールナイトニッポンを一回、単発でやったんですよ。
川島明:はい。
鈴木おさむ:その時に僕は、作家をやったんですけど。
川島明:うん。
鈴木おさむ:僕もだから21とか、22とかでやってて。常盤貴子さん、同い年だったんです、しかも。
川島明:はい。
鈴木おさむ:で、それが上手くいったんですよ。
川島明:ほう。
鈴木おさむ:上手くいって。その後、レギュラー番組になる、と。アイドルの。
川島明:うん。
鈴木おさむ:みたいになるっつって、当然、僕が作家になるかなぁと思ったら、僕じゃなくて、4つ上の先輩(が担当)になっちゃったんですよ。
川島明:まぁ、この世界、よくあるんですけどね。軌道に乗ると先輩来ちゃうっていう。
鈴木おさむ:ふふ(笑)
川島明:痛いほど経験してます。
鈴木おさむ:ふふ(笑)そしたら、その先輩が俺のところに来て。「よぉ、実はお前がやった時に俺は悔しかったんだ」と。「俺は常盤ちゃんのことが好きだから。やりたかったんだよ」って。
川島明:ほう。
鈴木おさむ:まぁ、「常盤ちゃん」って呼んでることにちょっと俺はイラってきたんですけど。
川島明:勝手にね(笑)
鈴木おさむ:勝手に(笑)
川島明:一方通行ですが(笑)
鈴木おさむ:で、その時に「お前ね、やりたいことを自分で口にしてかないと、取られちゃうよ」って言われたんです。
川島明:取った分際で?(笑)
鈴木おさむ:取った分際で。
川島明:まぁまぁ、正しいっちゃ正しいか。
鈴木おさむ:で、その時に僕は、「やりたいことを口にしたりとか、そういうことって、格好悪い」って思ってたんですけど。
川島明:うん、うん。
鈴木おさむ:あまりにも悔しくて。
川島明:はい、腹立ちます。
鈴木おさむ:で、やりたいことを口にするようにしたんです。
川島明:その悔しさで、変わったんですね?
鈴木おさむ:そうです。そしたら僕が、ちょうどその頃ニッポン放送ってAMじゃないですか。僕はFM番組に非常に興味があって。
川島明:へぇ。
鈴木おさむ:AMで「FMがやりたい」ってずっと言い続けてたんです(笑)
川島明:まぁ、競合なんですけどね(笑)
鈴木おさむ:かなり。日テレで「フジテレビ」って言ってるみたいなもんなんだけど。で、言ってたら、もう案の定「イタイ」って結構言われたんです。
川島明:それはそうです。
鈴木おさむ:そしたら、両方やってるディレクターさんがいたんですよ、鹿島さんっていう。
川島明:はい。
鈴木おさむ:その人が、「お前、そういえばFMやりたいって言ってたよな?」って。
川島明:ほう。
鈴木おさむ:「言ってました」って。で、「ちょうど面白い仕事があるかもしんない」って言って、で、来た時に結果、まぁ色んな人の面接を受けながら決まった仕事が、当時だから22歳かな、同い年なんですけど、木村拓哉君のラジオだったんです。
川島明:あ、そういう経緯があったんですね。
鈴木おさむ:そうなんです。
川島明:まぁ、もちろん初めましてですし。
鈴木おさむ:そうなんです。
川島明:まだ、だからバコーンって爆発してるわけじゃないでしょう?
鈴木おさむ:えっとね、『あすなろ白書』と…
川島明:あ、そうですか。もう…
鈴木おさむ:でも、「キムタク」って言われる前で。『あすなろ白書』が終わって、ちょうど番組の収録が始まったのが『若者のすべて』の時なんで、もう男にも人気がある。
川島明:はい。
鈴木おさむ:で、SMAPとしても『がんばりましょう』が出て、いよいよ出てくるぞっていう時に番組が始まって。それでこのTOKYO FMで、このスタジオですよ。
川島明:もう完全に。