2023年10月21日放送のTOKYO FMのラジオ番組『川島明 そもそもの話』(毎週土 17:00-17:55)にて、電気グルーヴのピエール瀧が、人生における目標をあえて「文言にしなかった」理由について語っていた。
川島明:1991年に電気グルーヴとして、デビューしてしまうんですけど。
ピエール瀧:そうですね。だから、制作会社に入った頃に、また卓球君から連絡があって。「瀧、今度は電気ってバンドを始めようと思うから」と。
川島明:新しいバンド。
ピエール瀧:で、「またやんない?」って言われて。「なんでまた俺を誘うのかな?」って思ったんですけど。
川島明:はい。
ピエール瀧:「ああ、じゃあやる?」なんて言って。
川島明:ふふ(笑)瀧さん、グラグラっすね、なんかずっと(笑)
ピエール瀧:そうね。目標がないのよ、常に。
川島明:はっはっはっ(笑)基本、楽しいことを誘われたら行っちゃうから(笑)
ピエール瀧:うん、そうそう。
川島明:まぁ、だから「子供の頃からディレクターになりたかった」ってことでもないし。
ピエール瀧:そうね。だから、なりたかったものって、未だにないかもしれない(笑)
川島明:ふふ(笑)今、そのまま大きくなられたイメージですもんね(笑)
ピエール瀧:そう。
川島明:なんか、高校生の時の楽しかった瀧さん…まぁ、卓球さんもそうなんですけど。
ピエール瀧:うん。
川島明:その辺のなんか、男子高校生感が電気グルーヴの武器ですよ。
ピエール瀧:なんかさ、目標を作って邁進するとさ、エネルギーにはなるよ、もちろん。
川島明:ええ。
ピエール瀧:で、ブレないかもしれないけどさ。なれなかった時のダメージ、半端なくない?
川島明:ふふ(笑)そこで心折れるんですよ、みんな。
ピエール瀧:そうでしょ。
川島明:ショックで急にね。
ピエール瀧:そうでしょ。で、麒麟も「M-1とるぞ!」みたいなのはあったろうけどさ。
川島明:はい。
ピエール瀧:それ、文言にしちゃうとさ、とれなかった時に、とれなかったっていう事実が、バチコーンと。
川島明:もう、十字架のように、背負わされるので。
ピエール瀧:ねぇ、スティグマとして残るわけじゃないですか。
川島明:はい。
ピエール瀧:だったら、書かない。目標を書かない方が、いいんじゃないのっていう。
川島明:っていうスタンスで。で、卓球さんには聞いたんですか?「なんで僕に声をかけたんだ?」って。
ピエール瀧:「なんでだろうね」って言ってました(笑)
川島明:これはまさに、「人生」ですね。なんとなく電話しちゃったんでしょうね。