2023年10月10日放送の読売テレビの番組『にけつッ!!』にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、漫画『夢なし先生の進路相談』で芸人編がボツになった理由に驚いたと語っていた。
ケンドーコバヤシ:最近、ハマってる漫画があるんですけど。これが、めちゃめちゃ面白いんですけど。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:どうも若者に勧めにくい。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:ちょっと話題になってる漫画なんですけど。『夢なし先生の進路相談』って漫画知ってます?
千原ジュニア:知らない。
ケンドーコバヤシ:高校の進路相談をする先生の話なんですけど。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:若者の夢を全部折っていく話なんですよ。
千原ジュニア:ほう、ほう。
ケンドーコバヤシ:これ結構面白くて。結果、どういう話かって言うと、その先生は凄い嫌われてて。「アイツに進路相談したら、もう終わりや」と。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「それやめて、進学せぇ」としか言わへん、と。嫌われてる先生なんですけど。でも、夢を語って、先生の言うこと聞かずに、その仕事に就いて大変な目に遭う、っていう漫画なんです。
千原ジュニア:なるほど。
ケンドーコバヤシ:で、結構綿密な取材が行われているらしくて。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:今まで始まって、単行本一巻ぐらい出てるやつなんですけど。あと、声優さん。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:電車の運転士。地下アイドル…その辺があるんですけど。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:結構、怖くて。
千原ジュニア:現実が?
ケンドーコバヤシ:現実が。
千原ジュニア:電車の運転士さんもそうなんや?
ケンドーコバヤシ:運転士さんは、人身事故がつきもので。それでその生徒が、運転士になってPTSDみたいになるんですけど、周りのベテランの人は慣れちゃってるってことに恐怖するんです。
千原ジュニア:ああ、そういうことなんや。
ケンドーコバヤシ:で、先生の言うことを聞いておけばよかった、と。で、担当の方にお話させてもらったんです。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:「あんなえらい漫画、よう立ち上げましたね」「結構、マジで取材してて」と。声優の闇深さなんかを、現役声優の方10人に取材して。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「本当にあった話を、業界の人にも分からないように、名称や立場を変えて描いてます」と。「地下アイドルもエグいんですよ」って。
千原ジュニア:エグいやろうなぁ。
ケンドーコバヤシ:相当エグいんです。地下アイドルをやる方も、応援する方もやめとけってぐらい。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:で、担当さんと喋ってて。「何やったら、お笑い芸人編で取材来てくださいよ」って言ったんです。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:そしたら、「コバヤシさん実はね…10人以上取材させてもらってるんです」って、結構メジャーな芸人に。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「お食事とか何回か重ねさせていただいて。作者の方と3人とお話をさせてもらってるんですけど、ボツです」って。
千原ジュニア:え?
ケンドーコバヤシ:「お笑いの世界って、全然面白くないですね」って(笑)闇がない、と。
千原ジュニア:まぁ、そうか(笑)
ケンドーコバヤシ:せいぜい、みんなから出た闇は、事務所のお気に入りの奴が最初に推される、みたいな。でも、その漫画家さんからしたら、闇でもなんでもない。
千原ジュニア:なるほど。日陰やな(笑)
ケンドーコバヤシ:その程度しか話、出てこなかったんです。
千原ジュニア:健全というか。
ケンドーコバヤシ:健全みたいにですね。各種色んな業界、並行して取材してるけど、お笑い芸人は今のところないですねって。