2022年11月15日放送の読売テレビの番組『にけつッ!!』にて、お笑い芸人・ケンドーコバヤシが、アントニオ猪木が空港で爆睡する藤田和之にブチギレたという驚きのエピソードを語っていた。
ケンドーコバヤシ:猪木さん亡くなったでしょ?
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:やっぱ、僕なんかほんまにもう直撃世代というか。
千原ジュニア:そうやな。
ケンドーコバヤシ:はい。無茶苦茶好きやったんです。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:でも、やっぱ猪木さんって、やっぱりやれることをやってきた人やから。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:思いついたことを、すぐ行動移すっていう。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:だから、「あ、やり遂げてんやろな」みたいな。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:なぜか僕が納得してしまうというか、猪木さんが亡くなったことを。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:猪木さんで、ちょっと忘れられない話一個あるんですよ。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:これ、プロレスファンには結構ね、有名な話で。そんなにマスコミに出てる話じゃないですけど、こぼれ話としてみんな知ってる話で。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:猪木さんって、昔はこうプロレスで、「格闘技世界一決決定戦」って言ってね、色んなボクシングだ、空手だ、レスリングだ、柔道だと、チャンピオンをもう借金して。自腹で呼んで戦ってきた。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:それで話題をどんどん作ってやってきた人なんですけど。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:そこから生まれたのが、いわば総合格闘技って今ね、凄いじゃないですか。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:RIZINとかアメリカのUFCとか。それはその猪木さんがやっていた試合を元に作られてきた競技なんです。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:いわばそれがなかったら、今の総合格闘技じゃなかったって言われてて。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:で、猪木さんはいつしかこの新日本プロレスから離れ、PRIDEっていう、RIZINの前身になるところに協力、選手を派遣したりとか。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:宣伝してみたりとか。で、ちょっと敵対するようになったんです。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:その敵対するようになった最大の原因が、新日本の有望選手引き抜いて、PRIDEに出させる、みたいなことをして。で、引き抜いた一番の大物っていうのが、藤田和之っていう。野獣って言われてる。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:本当、胸板が凄い厚くて、日本人離れした後頭部の太さ。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:ゴリラに近い。凄い人で、本当豪快な人で。猪木さんが「藤田を引き抜きました」って記者会見した時も、猪木さんはネクタイしてるんです、スーツで。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:でも、藤田はもうダラダラのセーター着て、カジュアルなキャップかぶってガム噛んでるんです。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:もう、不遜な態度。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:それがもう魅力やったんです。あの猪木を目の前にしても、この人こんな態度やねんなって。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「よろしくお願いします。誰でもいいんで、ぶっ壊します」って。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「よし、藤田。任せたぞ」って猪木さんが言って握手しようとしたら、「はい?ああ、はいはい」みたいな。こんな人なんですよ。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:藤田ってそういう人やねやって、逆に凄い人気出たんですよ。カッコイイ、猪木にもビビってない。
千原ジュニア:はい。
ケンドーコバヤシ:その究極の話が、成田空港で起きて。ロスで猪木が藤田を修行させるっていう。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:ロスに行きますって話があったんですよ。で、ロスで飛行機2人で行って。ほんで、記者会見、そこ成田でして。「じゃあ行ってきます」って行ったんですけど、飛行機待ちの時間に、藤田が寝ちゃったんですよ。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:椅子座ってる時に。大イビキで。で、猪木は「可愛い奴だ」と思ってたんですけど、段々、フライトの時間が迫ってきて。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:「お急ぎください」みたいなアナウンスが鳴り出して。でも、藤田は一向に起きないんです。
千原ジュニア:ほう。
ケンドーコバヤシ:で、グランドスタッフの人も、2人をチラチラ見てるんですよ。「お急ぎください」って。でも、藤田は爆睡して起きない。
千原ジュニア:はい、はい。
ケンドーコバヤシ:ほんなら、猪木さんが「藤田…起きろ。藤田、起きろ」って言うても、藤田は寝てる。「藤田!」って。
千原ジュニア:ふふ(笑)
ケンドーコバヤシ:「藤田、フライトだ。飛行機はな、待たねぇぞ。藤田!」って。でも、起きない。ガーッて。そんなことやってる間に、人も集まってきたんで。
千原ジュニア:うん。
ケンドーコバヤシ:「猪木が藤田に、起きろって言うてる」みたいな、ざわざわなってきて。「藤田!ほら、見てみろ。みんな見てるぞ…藤田!起きろ!」って。
千原ジュニア:ふふ(笑)
ケンドーコバヤシ:まだ寝てて。みんなも写真撮り出して。「藤田、グランドスタッフの人も見てる。飛行機だ」って。
千原ジュニア:起きろや(笑)
ケンドーコバヤシ:ほんで、「藤田!」って、空港でビンタ入れたんですよ(笑)
千原ジュニア:はっはっはっ(笑)
ケンドーコバヤシ:それでも藤田起きないですから。「ウソだろ…」って(笑)
千原ジュニア:ふふ(笑)
ケンドーコバヤシ:「藤田、今のは起きろ」って(笑)それでも藤田起きない(笑)最終的に、猪木がとった手段が、キレて。スリーパーホールドで落としたらしい(笑)
千原ジュニア:余計寝る(笑)
ケンドーコバヤシ:藤田、失神させたっていう(笑)