爆笑問題・太田、柄本明のNHK『最後の講義』での難解な講義内容を解説「柄本さんの演劇人としての人生の追体験を生徒にやらせたんだ」

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2022年8月30日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、柄本明のNHK『最後の講義』での難解な講義内容を解説していた。

太田光:柄本さんがやった、演劇人としてやったね、今までの即興を始めた、戯曲を始めた。で、乾電池でなにも起こらない芝居をやった。

田中裕二:うん。

太田光:それから、色んなコントにも出た、テレビにも出た。

田中裕二:うん。

太田光:で、今、ここにいるっていう追体験を、全部生徒にやらせたんだ。

田中裕二:うん。

太田光:つまり、最初自己紹介をやらせて、2回目やらせて。で、その後、テキストを渡した、これは戯曲だよね。

田中裕二:うん。

太田光:最初、即興だよね。戯曲をやらせた。

田中裕二:うん。

太田光:分かんない。で、別役をやらせて、で、色々工夫をさせた。それでも分からない、分からない。

田中裕二:うん。

太田光:「テレビの影響だろ」って言った。で、違うことをやらせた。無限にあるぞ、と。それでも分からない。

田中裕二:うん。

太田光:つまりさ、「芝居ってこういうことを延々やっていくことなんだぞ。お前ら舐めんなよ」と。「お前らが今始めようとしていることは、ゴドーを待つっていうことを延々と続けることなんだぞ」と。

田中裕二:うん。

太田光:来ないぞ、きっとゴドーは。正解なんて分かんないぞ、と。

田中裕二:うん。

太田光:俺がやってきた人生、今、ここの稽古場でやってきたことが、俺がやってきた人生の全てだっていうメッセージだって、俺は思ったの。

田中裕二:うん、そうだね。

太田光:分かったふりをするな、と。つまり、「お前らのやったその場しのぎでやった芝居っていうのは、誰に習った?そんなもん」と。

田中裕二:うん。

太田光:「世間の常識かななんか知らないけど、そうやって演じろって、テレビで見て勝手に考えたことだろ。なんでも分かろうとするなよ。分かるわけねぇんだから」っていう話なんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:「テレビなんか見てるからそうなるんだよ」って言うわけよ。

田中裕二:うん(笑)

太田光:つまりさ、今のテレビはみんなそうだけど、分かんなきゃいけないってことになってんじゃん。

田中裕二:うん。

太田光:分かるわけないよね。分かんないよ、今起きてることなんて、コロナにしろ統一教会にしろ、分かんないだろって。

田中裕二:うん。

太田光:でも、分かんなきゃいけないってことになってんじゃん。

田中裕二:うん。

太田光:でも、分かんないことに大切なことがあるんじゃないか。分からないってことを知ること。

田中裕二:うん。

太田光:でも、分かんなきゃいけないから、分かった振りのことを言わなきゃいけないんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:それは今までの役者たちが最初に陥ることだよね。ドラマ通りの芝居、つまり分かったような芝居をする。「でも、それはお前のオリジナルじゃないよね、お前の頭で考えたことじゃないよね」って。

田中裕二:うん。

太田光:っていうのと同時に、「みんなでやってるんだよ」って。

田中裕二:うん。

太田光:つまりは共同作業だよ、社会だよってことと。

田中裕二:うん。

太田光:「だから、そこでそれをやるのは、いかに地獄か。いかにお前らが今ここから進もうとしている道が、地獄かってことぐらいは知っておけよ」って。

田中裕二:ふふ(笑)

太田光:俺、柄本さんにね、見てて…凄い感動して鳥肌立って、最後号泣よ。

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