2022年3月7日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、R-1グランプリ2022決勝でお見送り芸人しんいち・金の国渡辺おにぎり・吉住が同率2位が3人並んだことは「必然っちゃ必然」と思う理由について語っていた。
伊集院光:本当に凄い大変だなって思うのは、それはザコシショウもそうだし、他の人もそうなんだけど、昨今それはもう避けられない仕事…売れっ子の人たちが、実力派が避けられない仕事として、お笑いの賞レースで同業者に点数をつけるっていう仕事がM-1にしろ、R-1にしろ、もう絶対待ち構えてるじゃんか。
すげぇこと引き受けてると思うのね。で、そんな中で、さらに世の中がすぐヒートアップしちゃうから、炎上しちゃうから。
だって現に今回も、バカリズム君がわりと点数に幅があるみたいなことで、燃えるまではいかないまでも、どうなんだっていう人もいれば、バカリズムが「しっかり価値観を持って偉い」っていう反応もあるんだけど。
まぁまぁ、ボヤボヤっとしていくわけじゃんか。そんな中で、同業の人間のネタに点をつけなきゃならない地獄と、そのネタをどれぐらい頑張って作ってのかも分かってるのにつけなきゃならない地獄。
で、さらには返す刀で下手すりゃ「お前よりも、審査されてる方が面白いよ」ってツッコミもくるのを承知だってことを考えていくと、そうそう点差がつけられなくなってくじゃん。
だから見てると、あんだけ人数出てきても、まず90点以下をつけづらい。で、その上にあんまり一人一人に差をつけづらいってなっていくと、あれ100点満点だけど、正味5点満点ぐらいの話になっていくじゃん。
で、そうすると5点満点であの人数だと、それは得点もかぶるよねっていう。「100点満点をみんなが審査してるのに、合計点がこんな並ぶなんて」みたいな空気になってるけど、いやいやあれは並ぶよ。5点ないし3点満点でみんなやってて、みんなそこそこ面白い人出てるわけだから、かぶるのは必然っちゃ必然かなっていう。