2022年1月18日放送のTBSラジオ系の番組『伊集院光とらじおと』にて、お笑い芸人・伊集院光が、TBS宮内鎮雄アナの持つアナウンサーとしての技量の高さについて「あんなのもう出来る人いない」などと語っていた。
伊集院光:珍しく竹内香苗さんから電話があって。「なんのこっちゃ」と思って。電話で話したことなんかほぼないよね。
竹内香苗:初めてです。
伊集院光:初めてだよね。で、それこそ「電話番号を教えてたんだ」って思ったぐらいの(笑)
竹内香苗:ふふ(笑)
伊集院光:そしたら、笑い事じゃなくてさ。
竹内香苗:はい。
伊集院光:元TBSアナウンサーの「宮内鎮雄さんが亡くなったんですけど、ご存知ですか?」みたいな話で。
竹内香苗:はい。
伊集院光:TBSラジオファン、TBSファンの人は宮内鎮雄ですぐピンとくると思うんだけど。ニュースにもなってて。凄い人だったよね、宮内さんね。
竹内香苗:本当に。
伊集院光:本当に凄い人だった。技術的なものもそうだし、故人の言い方として…あえて親しみを込めて言うけど、変人だったよね。
竹内香苗:本当に(笑)もう伝説の域の(笑)
伊集院光:もう、ニュースではね、「風雲たけし城のナレーション等でおなじみの」みたいなこと書かれてる。だから、視聴率が一番高かった番組は恐らく『風雲たけし城』なんだと思うんだけど。
竹内香苗:はい。
伊集院光:TBSが当時、アメリカのドキュメンタリー、CBSのドキュメンタリーを買ってきて、放送してるわけ。
竹内香苗:はい。
伊集院光:で、放送してる。それに声をやったりしてたんだけど、名人芸で。
竹内香苗:はい。
伊集院光:あの技術を継いでる人っているのかな。起用される人はみんな上手かったんだけど。アメリカの番組で、アナウンサーがかなりグレーな裁判で、無罪を勝ち取った人にインタビューしてる時の掛け合いを、ニュースとナレーション、演技のギリギリのところを使い分けて。
竹内香苗:はい。
伊集院光:「それで、良心の呵責はない?」「何が?裁判の結果を見たでしょ」みたいなやつを掛け合いで、バンバン当ててくんだけど。それが質問してるアナウンサーは、アナウンサーの抑揚で喋るけど、少しだけ演技入るよね。
竹内香苗:はい。
伊集院光:あんなのもう出来る人いないし。凄いギャグとかも分かってくれて、変な原稿とかも読んでもらうわけ。おおよそニュースでは流れない原稿を読んでくれると…そういう企画も、深夜の番組でよくやってたの。
竹内香苗:はい。
伊集院光:ニュースとか。あとは、偽物のドキュメンタリーコントを宮内鎮雄さんや、鈴木順さんに読んでもらってるってやってたんだけど。
竹内香苗:はい。
伊集院光:あと宇野さん、菅原牧子さん、手練に読んでもらうってやってたんだけど。
竹内香苗:はい。
伊集院光:TBSの中にはそういう人いないし、中には故人の人もいるから。もうそういうコントを書く気もない感じ。声だけで持ってる、ある意味無名性と説得力みたいなもの。一言発しただけで、説得力があるから、それでちょっとバカバカしいワード入れただけで爆笑なんだ。